すみれの仲間はとても気難しく、なかなか良い顔をして写ってくれないのですが、これはとても美しい顔を見せてくれています。
空気が澄んで清らかな感じがする。さわやかな明るい光に満ちています。
なぜすみれがこんな顔をしているかというと、もう苦しむことはないからです。すみれやほかの花たちが抱えていた大きな苦しみの時代が終わったのです。詳しいことは教えられませんが、あなたがたもだんだんとこれからわかってくるでしょう。
要するに、人間が、もう二度と間違ったことはできないというところまで、来たからです。
あまりにも長い間、耐えてやってきたことのすべてが、報われる日がとうとうやって来たからです。
すみれは今まで、人間の生き方の間違いを諌めるために、遠い昔から今まで、いろいろなことをやってきてくれたのです。あなたがたは、感性の訓練をして、この花の心が理解できるようになったとき、深くこの花にお礼を言わねばなりません。もちろん、ほかの花たちにも。
あなたがたは知らないことがまだ多すぎる。植物たちがどれだけの愛を人間たちに注いできてくれたかの真を知る時、あなたがたは恥ずかしさの余り立ち上がることすらできなくなるかもしれません。だが、生きている者は生きて行かなければならない。
まだまだ道は遠いが、一歩ずつ、踏みしめて前に進んでいきましょう。