あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

6300万で落札されたガンダムの絵

2008年05月30日 12時26分01秒 | サブカルチャー
 日本のサブカルが、ヘンな方向で世界的にウケている…のか?

 まあ、俺も、日本のフィギュア、特にエロ関係は、既に芸術の域に達しているとは思う。(2次元のCGに関しても同じ事が言えると思う。職人芸レベル)この間、「オナニーで絶頂に達した少年の精子が昇り竜のように少年を旋回しながら昇っていく図」(こんなタイトルのフィギュアではないが、作品を説明するとこんな感じだ)のフィギュアが、何千万だか何億円だかで某有名オークションで落札されたのは、記憶に新しいところだ。

 俺に芸術を語ることはできない。その価値もわからない。が、少なくとも俺は、手塚治虫の「ジャングル大帝」の生原稿とどっちかあげるよ?と言われれば、迷うことなく生原稿を選択するであろう。

 で、この間、ガンダムの絵が6300万円で落札された。
 そのモノのタイトルは、「傾奇者(かぶきもの)」
 刺青をしたガンダムとそれに絡む竜が描かれた金屏風の絵だ。
 

 作者は天明屋尚氏。日本人だが、このセンスは本当に日本人なんだろうか…。

 作者が言うには

「日本にはガンダムオタクがごまんといて、彼らのガンダムに対する思い入れは半端ではない。なので、あまりイメージを壊したくはなかった。モビルスーツを刺青という身体改造により、さらにカスタマイズさせ、モビルスーツという概念をより際立たせ、日本伝統絵画の金箔表現により、ガンダムが武者からきていることを強調させた」

 との事だが、十分イメージが壊れていると思うのは、俺もガンオタだからだろうか。
 こんなものに6300万…。あ、いや芸術品に「こんなもの」とは失礼だな。

 ガンダムが武者からきているというのは、俺の世代で言えば、SDガンダムの時に生まれた武者ガンダムのイメージが強い。
 最近ではPS3の「ガンダム無双」で武者ガンダムが登場するが、芸術性では、俺はこっちの方が上を行っていると思うのだが。

 ガンダムの角は兜飾りだし、肩のパーツ等、確かに鎧を彷彿させる。確かにあのフォルムは武者からきているという推察は正しそうなんだが、それならもっと、日本の戦国武者のイメージにデフォルメすればよかったんだ。(ま、日本の鎧かどうかは怪しいけど…。ギャンなんて、もろに西洋鎧だもんな…)

 「ああ、元ガンダムなんだな」ぐらい、フォルムを崩した方がまだよかった。むしろ殆どフォルムを崩さずにガンダムの表面に刺青したり、そっちの方が俺はガンダムを犯していると思うがどうか。
 フォルムを崩さなかったのは、作者が言う「あまりイメージを壊したくなかった」に繋がっているんだろうけど、逆効果のように見えるぞ。

 そして、なぜか香港ではそれが評価され、480万香港ドル(6300万円)で落札したのか…。
 これ、バブルじゃないかなー。美術品の価格高騰バブル。
 10年後、このガンダムの金屏風や、オナニー少年のフィギュアの価値が、暴落してなけりゃいいな。

 ちなみに、このガンダムが出典されたオークション、最高落札額は中国人の作品で、約1億円。
 ここ最近、アジア地域は急速に注目を集めている。その世界の人口比率から考えるに、あまりに注目されてこなかった地域だったので、欧米とは異なる価値観の美術品は多い。
 買ってるのは誰だろう。注目され始めてあまりに短いから、投機目的での先物買い感覚なのだろうか。

 ガンダムの著作権を持っているバンダイナムコが、何も言わないのが不気味だ…。