あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

GM破綻…日本とアメリカ

2009年06月02日 21時46分44秒 | 国際
 産経新聞の一面に、「破綻の衝撃」というコラムが掲載された。
 そう。昨日の夕刊で速報された、「GMの破綻」という記事に対する詳報である。

 【産経】【GM破綻の衝撃】(上)おごりの体質 国民は見放した

 昨年末より、どうなるかわからなかったGMの破綻だが、ここ最近は時間稼ぎ効果により、「織り込み済み」という認識が強く、むしろ株価が上がったりして、「衝撃」というには些か穏やかではあるものの、やはり衝撃的だ。
 むしろ、GM破綻後のCDSの清算で、AIGが清算しきれるかどうかが問題じゃないのかなぁと思っていたのだが、報道では、政府が72%の株を取得して、再建するという話だし、正直、どういう風になるのかはわからない。(調べてないし)

 CDSで清算され、AIGが保険料を債権者に支払うケースというのは、GMが清算される、つまり完全になくなっちゃうケースだと思うので、AIGまでオハチはもしかしたら回らないのかもしれないが…。その辺りの認識で、今後のGM関連ニュースは眺めていこうと思っている。

 …ちょっと話がそれてしまったが、今回紹介したかったのは、このコラム内で出てくるGM社員の話である。

「高校を卒業して、真面目にやってれば家が買え、頑張れば湖に浮かべるプレジャーボートだって持てた。」「(だがそんな古き良き時代は終わった)私達は米国で初めての親よりも貧しくなる世代だ」

 これは、象徴的な話だ。
 俺の親の世代はガンガン働けば働く程、生きる楽しさを追求できた。給料は右肩上がりだった。(ただし、インフレだったが)
 俺は今35歳。就職時、ちょうどバブルが崩壊した直後だった。だがITに対する需要は当時まだ過剰であり、…まあぶっちゃけ、東京で働いていれば、1ヶ月でサラリーマンが、売上170万も夢ではなかった…というか、俺プログラマで168万円だったよ。
 それが今や、相場では月50万ぐらいだろうか。プログラマの上級職であるシステムエンジニアや、プロジェクトリーダーでも、120万ももらえないだろう。

 今なら思う。日本のバブル時代も、あきらかに異常だった。現在はいささか不景気だとは思うが、身の丈なのではないだろうかと思う。

 米国は、今まさに、バブルが終わったのではないだろうか。
 今後、米国は日本の「失われた10年」を体験する事になる。馬鹿げた病気じみた贅沢はなくなるだろう。明確に想像できる。俺だって、どう考えても親父の世代よりも俺の世代の方がみな苦労人だもんな。

 俺の同世代の人は、もしかしたら俺の気持ちを共感できるかもしれない。
 人間、苦労した人の方が優しい。苦労した人の方が強いと思うのだ。
 最近、日本人は劣化したとよく聞くけど、俺はそうは思わない。苦労した連中が劣化しているとは、俺には思えないのだ。

 もうすぐ、日本はバブル後の尻拭いをさせられた苦労人世代が実権を握る。そして米国も日本と同じフェーズに遅れて入るだろう。

 国際社会は油断ならないけれども。

 大きな、緩やかな流れの中では俺はいい方向に世界は流れていくのではないかなと、思っている。