あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

グローバリズムの恩恵?知ったことか

2009年09月14日 21時32分31秒 | 国際
 盗んだ技術を売る奴と買う奴と言う構図なんだが、きっと、こんなプロセスがあるんだと思う。

・技術を盗む

・盗んだ技術で巨万の富を得る

・豊富な資金力で独自技術を開発

・技術を盗まれる

・既得権益を守る為にモラルに目覚める

 基本的に、技術というものは誰かの模倣から始まるもので。一部の天才たちが編み出した最初の1つの技術を、誰かが盗んで発展させる事から始まる。
 日本だって、言葉は悪いかもしれないが、ある意味「盗作」から入っているはずなのだ。
 ただ、日本は何かといろんな意味で制約されがちで。その制約内でコトを成し遂げようとする力が国際社会から見ると変態的なのだ。
 アメリカが膨大な費用を費やして作ったものを、日本はその変態的「MOTTAINAI」精神で超低コストで作り出してしまう。「MOTTAINAI」が国際共通で通用するんだからすごい。
 これまで、盗作する連中が「安かろう悪かろう」でしかコピーできなかったものを、「安いのに良い」でコピーできてしまうから、技術を盗まれた方にとって日本は脅威だったのだ。

 …で。
 上記技術の発展プロセスに戻るんだけど。日本はこのプロセスに沿って発展してきたと思うのだ。
 で、だ。
 日本人としては、技術を盗まれる事について、俺はあまり嫌悪感を持っていないと思うんだな。

 じゃあ、なんで今、日本は技術流出を嫌がっているのかというと。
 流出した技術を、自らのオリジナルだと恥ずかしげもなく宣言したり、劣化させたりするからじゃないだろうか。

 つまり、日本人は、自分トコから流出した技術を使ってそれを高度に発展させる国が現れたとしたら、「サルマネ」と言ってアメリカ人が日本人を罵ったように罵るだろうか。俺は多分、賞賛するんじゃないかなーと。
 むしろ、その国と技術面において、切磋琢磨する事を望むような気がする。

 これがまあ、日本が望む「クロスライセンス」の形のような気がするんだけど…。

 グローバリズムは、確かに日本に多大な恩恵を与えたと思う。鳩山論文を読んで、欧米人が「日本はグローバリズムによって多大な恩恵を受けながら、それを否定した」と言うけれど。

 俺は、今のグローバリズムは欧米の押し付けであるのは確かだという気持ちがどうしても抜けない…。欧米列強の植民地主義だって、グローバリズムの一種だよ。
 例の鳩山の陳腐な論文は、全世界で否定されているけど。

 だからと言って、ちゃっかり「日本はグローバリズムと共にするしかねぇんだ」と主張する海の向こうの方々に賛同する気には、どーしてもなれなかったりする。
 王道を走ってほしいんだけどなぁ。日本には。今の民主党や、どうやら総裁・谷垣率いる自民党では、しばらくそれは無理な気がするな。