あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

社会保障と税の一体改革

2012年02月21日 00時28分30秒 | 政治(野田政権)
 先日、民主党より「社会保障と税の一体改革大綱」が発表された。

 言わずと知れた、消費税増税を柱とした、自民党の小泉政権以来必ず議論されていたアレだ。
 なんか新聞が微妙に気持ち悪いのは、気のせいだろうか?
 以下は各紙社説の抜粋である。
 一応、社説の定義を話しておくが、社説とは

「その新聞社の意見」

 であり、「事実を伝える事が(いちおう)目的」の他の記事とは一線をかくしている。その点を留意した上でご確認願いたい。

【朝日】一体改革大綱―民主も結論を出す時だ
http://www.asahi.com/paper/editorial20120218.html

この間の野党、とりわけ自民党には失望させられた。消費増税の必要性を認め、当面10%という引き上げ幅も同じなのに具体的な対案を示さない。

最後まで増税に反対する勢力がいるのならば、たもとを分かつしかない。首相には、その覚悟を強く求める。

【東京】社会保障改革 与野党協議なぜ始めぬ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012021802000038.html

野党が政府・民主党の増税路線の片棒を担ぐ必要はないが、これら長期的な課題には、与野党が協力して取り組まねばならない。
 もの知りクイズのような質疑、些細(ささい)なことでの揚げ足取り、表面的で深まらない議論、先送りで決められない政治。そんなことに明け暮れている場合だろうか。


【読売】一体改革大綱 実現へ民主と自民は歩み寄れ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120217-OYT1T01151.htm?from=y10

自民党は、早期の衆院解散・総選挙を求めるだけで、与党との協議を拒み続けている。財政の危機は、長年政権を担当した自民党にも責任がある。野田政権に協力して改革を実現すべきだ。



 お分かりいただけるだろうか。
 ほぼ、全ての全国紙と言っても過言ではなかろう。
 全ての社説において、

・消費税増税は元は自民党の案なのに、自民党はなぜ民主党と協力しないのか
・消費税増税に賛成


 という立場なのである。おかしいと思わないか。
 一応、申し訳程度に「民主党の増税路線に迎合せよとまでは言わないが…」みたいな事が書かれているが、総じてこんな論調なのである。

 日曜の朝の討論番組でも、ジャスコの岡田が堂々とテレビで

「消費税の増税とか社会保障と税の一体改革とかは、自民党さんがずっと言ってたことじゃないか」

 という主張を、番組のトリで誰の妨げもなしに発言し、消費税増税を訴える全国行脚を谷垣総裁の地元からスタートしたりしているのである。


【ZAKZAK】麻生、消費税増税を検討…3年後の景気回復時に
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008102401_all.html

「いま景気がどんどん落ちている時に消費税を考えている人はいない」としたものの、「中長期に景気が治ってきた時には介護、福祉といった社会福祉関係を含め、(財源が)足りなくなることははっきりしている。そういう意味で消費税は考えられる」と記者団に語った。



 散々言われている事だが、自民党は「不景気時」の増税路線をとっくの昔に否定している。この記事は2008年。麻生政権時代のものだ。

【時事】消費増税前にデフレ脱却を=麻生元首相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201202/2012021200060

 最近、彼の「経済成長優先、増税先送り」路線を「変節」と捉える説が横行しているが、状況が違えば適切な処方箋が違うのは当たり前だろう。俺は彼の弁を至極まっとうな発言だと思うぞ?

 そろそろ、俺は一般的にも

「デフレ下でのインフレ政策」

 に反対する声が広まってきてもいいと思うんだけど…。興味ない人はとことん興味ないからなぁ。政治。いつまでたっても理解は無理なのかもしれんね。民主党はこんなにも日本をムチャクチャにしているのにな。

 麻生元総理が民主党の連中と同クラスのクズと思っている奴が、何故にこんなに多いのか。俺は理解に苦しむわ。

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