【プレジデント】日本の「トランプ分析」は全部デタラメだ
http://president.jp/articles/-/20617
同じく。ほぼ1年前からトランプが大統領になる事を繰り返し主張してきた立場から、共感が持てる分析なのかなと思って読んでいたんだけど…。
心情的には同類に見られたくはない、現在の傲慢なマスコミをさらに見下す高みに立っているような、もっと傲慢なタイプの有識者の記事のように思われた。
トランプに「だまされた」私たち 過激発言は比喩? 和解宣言の意味
http://withnews.jp/article/f0161111001qq000000000000000G00110101qq000014288A
その阿鼻叫喚の一例。俺も最近楽しんで読んでいる記事の一角である。
これについては、俺も冒頭記事の著者と同感なんだけどな。
彼が、トランプ優勢を導き出せた根拠を列挙すると、こんな感じなんだそうな。
要するに、各種世論調査をつぶさに観察すれば、今回のトランプ圧勝は予見できたという事らしい。
結構説得力のある話だと、確かに思われた。中でも民主党のサンダース旋風をヒラリーが打ち破って以降、民主党の予備選参加者が伸び悩んでいた話なんかは、俺も感じていた重要な観測点だと思う。
言ってる事は理解できるんだけど…。
要するにこの一文に、俺は不満があるのである。確かに、民主党は極左のサンダースとヒラリーが拮抗してて、弱者向け政策を掲げたサンダースを、弱者に対してあまり人気がなかったヒラリーが打ち破って代表になり、既存の支持者が大量にトランプにまわったという話は説得力もあるし、俺もその現象は大なり小なり発生していたとも思うのだけど。例えば別の世論調査では、年収別支持率で500以上がトランプを、未満はヒラリーを圧倒的に支持しているというデータもあるのだ。
▲低所得者層は圧倒的にヒラリーが人気?
ちなみにこの統計の場合、富裕層との格差が激しいアメリカにおいて、有権者の数で考えれば、圧倒的にヒラリーが優位になってしまうが、結果はトランプの勝ちだったのだ。
このように統計と結果は時としてちぐはぐな分析結果をもたらす。特に政治なんかは、統計を使って民衆を説得しようとする連中によって必ずバイアスがかかってしまう。
統計は、次の機会に対する指標として、情報を整理する為に使用するべきではないかと思う。
「俺は統計を適切にチェックしてたから未来予想が可能だった」は、予想が的中したから言える台詞なのだと思う。
ところで。ならば俺はどうなんだろうか。俺は、何を根拠にトランプを優勢と考えたのだろう。別にマスコミの逆張りをしたわけではない。単に自分の中での指標において、ヒラリーとトランプ、どちらの方が現在のソリューションを的確に捉えているかという点において、トランプが圧倒していると思っていたに過ぎない。
しかし、選挙はそれだけでは絶対に勝てない。これだけで勝てるなら、日本で鳩山政権誕生はなかった。もう1つ、重要なファクターとして、ネットが発達したこのご時世で、メディアが一方的にトランプを悪者に仕立て上げようとしている意図が感じ取れ、かつその叩き方が不平等であったからである。
俺は、このマスコミの有様が、ネットユーザーの反感を買うことになったのだと思う。
が、俺は別にアメリカのメディア事情に明るいわけではない。この「反メディア」的なエネルギーが、どれほど選挙に影響を与えるのかが、実に未知数だったのだ。アメリカにおけるメディア権力の強さもわからなかった。だから不安だったんだけど…。
結果、トランプは圧倒的であった。これは、メディアの敗北である。
メディアは、今後生き残りたければそれなりの対応を強いられる。これまでもその傾向はあったが、今後また、厳しく一貫性を求められるようになるだろう。
「アリバイ報道」は、メディアの自己防衛手法として近年登場したが。
今後はさらに1歩進んで、「アリバイ報道」に見えない「アリバイ報道」が求められていくようになるだろう。
ネット世論とは、既に第5の権力の地位を確立しつつあるのではないか。
そんな風に捉えられたトピックスであったように、俺は思う。
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おなじ阿呆なら踊って逝きます
http://president.jp/articles/-/20617
投票前、日本の多くの有識者はヒラリー・クリントンの当選を断言し、トランプの当選はありえないと語っていた。そんな中、1年も前から、トランプ氏の当選を一貫して予測してきた人物がいた。PRマネジメント代表で、早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉氏である。
同じく。ほぼ1年前からトランプが大統領になる事を繰り返し主張してきた立場から、共感が持てる分析なのかなと思って読んでいたんだけど…。
心情的には同類に見られたくはない、現在の傲慢なマスコミをさらに見下す高みに立っているような、もっと傲慢なタイプの有識者の記事のように思われた。
現在、トランプ大統領誕生でヒラリー当選を予測していた有識者らの阿鼻叫喚が続いています。「隠れトランプ支持者がたくさんいた」「世論調査が間違えていた」などが代表です。しかし、トランプ勝利は本当に予測できなかったのでしょうか? 筆者はこのような見解は明確に間違っていると断言します。
トランプに「だまされた」私たち 過激発言は比喩? 和解宣言の意味
http://withnews.jp/article/f0161111001qq000000000000000G00110101qq000014288A
その阿鼻叫喚の一例。俺も最近楽しんで読んでいる記事の一角である。
これについては、俺も冒頭記事の著者と同感なんだけどな。
彼が、トランプ優勢を導き出せた根拠を列挙すると、こんな感じなんだそうな。
1.共和党予備選については、主流派候補が勝つという慣習に囚われすぎ。
現地世論調査をチェックしていればトランプ勝利は明白だった。
2.大統領選挙本線の接戦州はずっと世論調査上接戦だった。
ヒラリー圧倒という情報はマスコミの願望か、ミスリードだった。
3.民主党のサンダースが失脚して、民主党予備選参加者が伸び悩んでいた。
4.トランプ支持に回った白人労働者層を「愚かな国民」とメディアがバッシングした。
これはむしろトランプの支持を後押しした。
現地世論調査をチェックしていればトランプ勝利は明白だった。
2.大統領選挙本線の接戦州はずっと世論調査上接戦だった。
ヒラリー圧倒という情報はマスコミの願望か、ミスリードだった。
3.民主党のサンダースが失脚して、民主党予備選参加者が伸び悩んでいた。
4.トランプ支持に回った白人労働者層を「愚かな国民」とメディアがバッシングした。
これはむしろトランプの支持を後押しした。
要するに、各種世論調査をつぶさに観察すれば、今回のトランプ圧勝は予見できたという事らしい。
結構説得力のある話だと、確かに思われた。中でも民主党のサンダース旋風をヒラリーが打ち破って以降、民主党の予備選参加者が伸び悩んでいた話なんかは、俺も感じていた重要な観測点だと思う。
言ってる事は理解できるんだけど…。
以上のように、世論調査等の重要な数字を丁寧におさえていくことで、トランプ勝利という結果を導出することはそれほど困難なことではありません。
要するにこの一文に、俺は不満があるのである。確かに、民主党は極左のサンダースとヒラリーが拮抗してて、弱者向け政策を掲げたサンダースを、弱者に対してあまり人気がなかったヒラリーが打ち破って代表になり、既存の支持者が大量にトランプにまわったという話は説得力もあるし、俺もその現象は大なり小なり発生していたとも思うのだけど。例えば別の世論調査では、年収別支持率で500以上がトランプを、未満はヒラリーを圧倒的に支持しているというデータもあるのだ。
▲低所得者層は圧倒的にヒラリーが人気?
ちなみにこの統計の場合、富裕層との格差が激しいアメリカにおいて、有権者の数で考えれば、圧倒的にヒラリーが優位になってしまうが、結果はトランプの勝ちだったのだ。
このように統計と結果は時としてちぐはぐな分析結果をもたらす。特に政治なんかは、統計を使って民衆を説得しようとする連中によって必ずバイアスがかかってしまう。
統計は、次の機会に対する指標として、情報を整理する為に使用するべきではないかと思う。
「俺は統計を適切にチェックしてたから未来予想が可能だった」は、予想が的中したから言える台詞なのだと思う。
ところで。ならば俺はどうなんだろうか。俺は、何を根拠にトランプを優勢と考えたのだろう。別にマスコミの逆張りをしたわけではない。単に自分の中での指標において、ヒラリーとトランプ、どちらの方が現在のソリューションを的確に捉えているかという点において、トランプが圧倒していると思っていたに過ぎない。
しかし、選挙はそれだけでは絶対に勝てない。これだけで勝てるなら、日本で鳩山政権誕生はなかった。もう1つ、重要なファクターとして、ネットが発達したこのご時世で、メディアが一方的にトランプを悪者に仕立て上げようとしている意図が感じ取れ、かつその叩き方が不平等であったからである。
俺は、このマスコミの有様が、ネットユーザーの反感を買うことになったのだと思う。
が、俺は別にアメリカのメディア事情に明るいわけではない。この「反メディア」的なエネルギーが、どれほど選挙に影響を与えるのかが、実に未知数だったのだ。アメリカにおけるメディア権力の強さもわからなかった。だから不安だったんだけど…。
結果、トランプは圧倒的であった。これは、メディアの敗北である。
メディアは、今後生き残りたければそれなりの対応を強いられる。これまでもその傾向はあったが、今後また、厳しく一貫性を求められるようになるだろう。
「アリバイ報道」は、メディアの自己防衛手法として近年登場したが。
今後はさらに1歩進んで、「アリバイ報道」に見えない「アリバイ報道」が求められていくようになるだろう。
ネット世論とは、既に第5の権力の地位を確立しつつあるのではないか。
そんな風に捉えられたトピックスであったように、俺は思う。
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