あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

トランプは思ったほど最低ではない2

2016年11月16日 22時21分55秒 | 国際
【産経】ニューヨーク市場の株価が「トランプラリー(反騰)」になったわけ トランプ新政権への助走が始まっている
http://www.sankei.com/column/news/161116/clm1611160005-n1.html

トランプ次期大統領は、その気になれば何でもできてしまう。「法人減税」や「インフラ投資」などの公約は、政権が発足すればほぼ確実に議会を通るだろう。(中略)それと同時に、民主党政権があと4年続くとしたら、金融規制や環境規制がさらに強化されるはずであった。ウォール街としては「織り込み済み」であっただろうが、その懸念がいきなり消えた。しかもトランプ大統領は、所得減税もしてくれるという。(中略)さらに次期政権は、減税と歳出拡大を同時に行う予定である。

 これは愉快な展開になってきた!

 何がって、ウチでは何度か話題にしている。ヘリコプターマネー(以下、ヘリマネ)についてである。これは…このトランプ氏の政策は、紛れもない、ヘリマネだ。

「ヘリマネは、やって平気なのか?」

 これは現在の隠れた世界の共通命題ではないかと俺は思う。
 実は、これに近いことをやってしまったのが中国である。じゃぶじゃぶと元を発行し、元安を維持した上で国内に設備投資を繰り返し、旺盛な需要の下支えを政府が行ったのである。
 それで、中国は開発だけが先行してしまったゴーストタウンが林立してしまう結果となってしまったが…。それでも、「ヘリマネ、やっても別に大丈夫じゃないのか?」と、世間に思わせるには十分な成果だったように思う。

 
 ▲ゴーストタウン化してしまった中国の開発地区

 基本的にヘリマネをやってしまうと、対象通貨はどんどん薄まるわけで、当然信用を失い、いわゆるハイパーインフレに突入してしまうと言われている。なので通常、自国通貨の暴落を防ぐために、ドルやユーロ、円等の信用度の高い外貨を準備して、信用を担保する。

 
 ▲かつてドイツで発生したハイパーインフレ

 では、外貨準備に利用される通貨を発行している国はどうなのか?というと、事実上、いくらでも通貨が発行できているのである。このようになんの担保もなく、自国通貨をかなり発行しても、通貨が暴落しない。そのような、極めて信用が高い国の通貨をハードカレンシーというのだけど。

 ドルやユーロや円は、そんな際限なく発行してなんのリスクもないの?と問われると、それはもうやってみなくちゃわからないのである。

 で、アベノミクス全盛期の時、特にアメリカは日本の政策を支持していた。

 で、日本国内では、「日本をヘリマネの実験場にするな!」という記事が掲載されていたのである。

 
 ▲一例

 そう。アベノミクスは言わばヘリマネ政策だったのだ。アメリカは、先にリスクをとって、ヘリマネ政策の有用性を実証実験してくれる日本を見て、自分達もヘリマネを行うか否かを決めようとしていたのだ。

 そんなアメリカが、トランプ氏以降、ヘリマネ政策をやろうとしている。つまり、実証実験を代わってくれるようなのだ。まあ有用性はかなり信憑性があるしな。ウチの主張も、「日本もやってしまやええやんけ」である。トランプ氏、英断ではないかと思う。

 現在のアメリカの上昇傾向は、要するに日本のアベノミクスと同じ現象なのだ。
 ちなみに、ここまでは過去、日本の橋本元総理も同じことができた。安倍総理も同じことができていたのだが…。

 両方政権とも、ビビって中途半端にアベノミクス道を切り上げてしまったんだよね。

 さて。アメリカは、トランプ政権は果たして、やりきる事ができるだろうか?
 メディアや他国の圧力に屈して、構造改革路線に逆戻りしないだろうか?

 要注目である。

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NHK大科学実験(全5巻)~やってみなくちゃわからない~


トランプは思ったほどには最低ではない

2016年11月16日 00時03分36秒 | 政治(国内・その他)
 久々に、ウヨサヨの話をしてみよう。
 俺の中の指針ではなく、一般的な指針でのウヨサヨである。

 超大雑把に、4つの箱を用意する。

1.右翼で普通の人
2.右翼でバカ
3.左翼で普通の人
4.左翼でバカ

 この4つのいずれかに、既存の政治家を必ずカテゴライズしなければならないとすれば、右翼側の2つの箱のうち、「普通」には安倍晋三、麻生太郎、石破茂なんかが入る。「バカ」には小池百合子、小泉純一郎、森喜朗なんかが入ると思う。

 では左翼側の2つの箱はと言えば、これが「普通」には何も入らない。野田佳彦とか長島昭久とかが入りそうと言えばそうなんだけど。朱に交われば赤くなるというように、日本人は何かと迎合体質なんだよ。バカが大半という集団に混じると、賢者もバカに成り下がってしまうのだ。

 旧民主党の最大の問題点はなんだったかと言えば、バカがフォローできないレベルで突き抜けすぎていた点と、バカをフォローできる普通の人が絶無だった事である。

 ところで。バカはそんなに悪くはない。むしろバカによるブレイクスルーが必要な事もある。わかりやすいのはやっぱり小泉純一郎で、彼が総理の頃、官房長官が安倍、外務大臣が麻生、農水大臣が中川昭一であった。部下に恵まれていたと言っても過言ではなかろう。彼が、単独キャラなら毒なのは、最近の反原発派化を見ても、明らかだと思う。

 で。次期米大統領のトランプ氏なんだけど。あれが突き抜けすぎたバカなのは火を見るより明らかだ。鳩山由紀夫と同じく、一貫性が皆無。
 ガースーには「大統領選時期の発言は考慮に値しない」と、ある意味見下げ果てた失礼極まりないコメントはされるわ…

【時事】トランプ氏くみしやすい=菅官房長官
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052000976&g=pol

「ある意味くみしやすい人ではないか。今はまず選挙に勝つためにやっているのだろう。大統領になると現実的な政策にならざるを得ない」と述べた。


 日韓の核容認発言は「言った覚えはない」とか、しれっとありえないレベルですっとぼける。

【情報速報】ドナルド・トランプ氏「日本の核武装容認は言っていない」 まさかの前言撤回
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-11744.html

 しかし、俺はこれ、裏を返せば、トランプは自身の公約をロクに実施できないと見る。ガチの問題行動はできなさそうである。

 とすると、想像通り、彼はアホなアメリカンの本音のうち、実現が比較的やさしめの事から順番に、大胆かつ少しずつ手をつけていくのだろうと思う。

 するとな。在日米軍の撤退はな…。ありえないわ。一番ありえないのだ。
 だって日本はほぼ在日米軍基地費用を全額負担している。7割とはそういう数字だ。残るは米軍軍人の給与ぐらいであろう。米軍軍人はれっきとした公務員。アメリカの公務員の給与を日本が支払うべきだとか、正気を疑う。
 他国が拒否したら、自国の国家公務員の給与を止めるのか?

 トランプが現時点で日韓の核武装を否定する発言をしたと聞いた瞬間、俺は民主党政権の鳩山の台詞がフラッシュバックした。鳩山のこの台詞である。


「勉強すればするほど、日米関係の、抑止力の重要性がわかってきた」

 トランプはまだ大統領就任前に、その事に気がついたんだから、鳩山よりはマシであるかもしれないが…。
 少なくとも、トランプ大統領は、当初思われていたよりは最悪ではない大統領かもしれないと、ここ数日観察して、俺は思った。

 日本は、在日米軍問題さえクリアできれば、トランプとは折り合えそう。

 問題は中国であろう。トランプは、安倍総理と習近平国家主席を同列に褒めちぎった。俺は彼のリップ・サービスを聞くたび、人の事をすこぶるバカにしたリップ・サービスだと不愉快に感じるのだけど。何を考えての発言なのか、さっぱりわからない。南沙諸島について、現時点では何も語られていない事も不気味だ。

 さて。あの突き抜けすぎたバカであるトランプを、米共和党は今後、どうフォローしていくのだろう。鳩山政権の時のように、フォローできる人が皆無でない事を、素直に祈っておきたいと思う。

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