この記事を読んだ時、瞬間的に思いついたのは、ネット世論の劣化であった。
嫌中・嫌韓をカネに、「愛国ビジネス」はなぜ盛り上がったのか
http://ascii.jp/elem/000/001/589/1589777/
ちなみに。この記事の内容については、はっきり言って間違いだらけである。
上記記事の著者も、ネット世論の劣化について説明しているわけだけど、なぜにウチところだけかけ離れてしまうのかと苦笑してしまう程である。
まず、愛国ビジネス…なんて言葉は初めて聞いた。
出版業界の原理は簡単である。「需要があるから儲かる」。マジでこれだけだ。
別に、煽られているわけでもなんでもなかろう。
例えば、この手の本の走りである「嫌韓流」の話をすれば…。そりゃー、訂正が必要な箇所はいくつかあるかもしれないが、概ねホントの話で構成されている。
でもって、こんなのはこれまで、新聞やテレビでは取り上げてはこれなかった。唯一、書籍と週刊誌ぐらいが、わりとミクロに扱ったり、「韓国」をクローズアップしないで、例えば「在日特権」を前面に扱ったりで、タイトルにセンセーショナルさが足りなかったりで、注目を集めなかっただけではないかと思う。
真正面から、「俺は韓国が嫌いだ!」と真っ正直に言い放ったのがわかりやすく、かつ内容がよかったんだよね。多少訂正しないといけない部分はあっても、概ね真実なもんだから、あの内容が実に問題があると思っても、ヘタにつつくと藪蛇になりかねなくって、扱いに困っているうちに、「アレが売れる!」と認識されはじめ…。
それで、売国奴勢力が有効な手が打てないままに、もう取り返しがつかないまでに、韓国が、特に日本の団塊ジュニア世代あたりから信用を失墜していったのではなかろうか。
なので、上記の記事の著者である岡田氏の言う事は本当に的外れだ。
彼の物言いだと、誰か作為的な「愛国工作員」が嫌韓嫌中の悪しき流行を作り出し、バカで愚かな一般大衆を先導し、扇動していることになるのだけど…。
きっと、そんな凄い人、いないんだよね。
でも、俺は彼がもんのすごい勢いで間違っていると思いながら、こんな勘違いをしてしまう事に、少々腑に落ちる部分があるなあと思うのである。
それは、冒頭で述べたように、ネット世論の劣化である。
ウチでは同じ主張を何回かやってるのだけど。確かに昔、10年以上前になるけど、嫌韓流とかがまだ「静かなブーム」ぐらいな時期。これくらいの頃は、愛国的な主張や保守への憧憬的表現には、まだ品があった。
そして、当時から存在した「ネトウヨ」という造語は、当時は存在しなかった「パヨク」共が作り出した「幻の敵」あるいは「マトモな右翼に対するレッテル」であって、ネトウヨなんてものは存在しなかった。
最近、そういうの(品性とか)を失った、サヨク共の言う「ヘイトスピーチ」的な事をするネトウヨな存在は、ゴマンと存在している。
よって、この急速な低レベルヘイトスピーカーの増加は、上記岡田氏を勘違いさせる要因になっているような気がするのである。
しかし、ご存知の通り、岡田氏の考察は激しく間違っている。なんせ原因が違う。
現在の右翼の増殖は、アジテーターの存在ではなくて、自己増殖なのだ。それで、これは別に悪い面ばかりではないと、俺は考えている。
つまりね、右翼側の裾野が広がっただけなんだよ。単純に、右側の人口が増加したのだ。
人数が増えると、ちゃんとわかっている人ばかりではなくなる。いわゆる「にわか」もいるのだ。
それで、そんな「にわか」な人々も、一昔前に流行った「嫌韓の変遷」とかが、また適用されるのである。
俺もちょっと記憶が曖昧なんだけど…。最初が確か、「嫌韓」から始まって、「呆韓」とか、「笑韓」とか、連中のやってる事に呆れるやら笑うやら、そんな方針に徐々にシフトしていき、最終的に「達韓」になるとか、そんな話だったと思うのだけど。
別に、今のネトウヨってのが、ずっとネトウヨってわけではなく。はしかのような存在なのだと思うのだ。
若い頃、サヨクにかぶれなかったヤツは情熱が足りないとか、そんな風に言われているのと同種で、若い内に嫌韓しなかったやつは情熱が足らないと、言い換えられるような。
嫌韓は、なんの根拠もなくそうなってるわけではない。
興味をもって、さわりでも自分で調べたからこそにわかに嫌韓しているのだ。
なら、そこを卒業できる人はきっと、沢山存在する。
ウヨ側の言論というものは、確かに一時期からすれば劣化しているのは否定できないけれど。俺は、そこを山の1合目とするならば、2合目、3合目に達する人々も、以前より遥かに多い人数になっていると思うのである。
ならば。そんな悪い話ではないだろう?
ああやって、上記岡田氏のように、「ネトウヨは狡猾な右翼に騙されてる!目ぇ覚ませ!」的な論調は、嫌韓にかぶれてる連中には反発で届かず、2合目以降に達した人々には、的外れで相手にしてもらえない。
自滅の道を歩んでいるとしか思えない。俺は連中が「目ぇ覚ませ!」と促しているのとまったく逆で、目なんて覚まさないで、永遠にファントムと戦っていてほしいね。

人気ブログランキングへ ※いつも応援ありがとうございます!
朝日新聞がなくなる日 - “反権力ごっこ"とフェイクニュース -
嫌中・嫌韓をカネに、「愛国ビジネス」はなぜ盛り上がったのか
http://ascii.jp/elem/000/001/589/1589777/
ちなみに。この記事の内容については、はっきり言って間違いだらけである。
上記記事の著者も、ネット世論の劣化について説明しているわけだけど、なぜにウチところだけかけ離れてしまうのかと苦笑してしまう程である。
愛国ビジネスとは、その名の通り国民のナショナリズムをあおり、消費行動につなげていくビジネスモデルのこと。
まず、愛国ビジネス…なんて言葉は初めて聞いた。
出版業界の原理は簡単である。「需要があるから儲かる」。マジでこれだけだ。
別に、煽られているわけでもなんでもなかろう。
例えば、この手の本の走りである「嫌韓流」の話をすれば…。そりゃー、訂正が必要な箇所はいくつかあるかもしれないが、概ねホントの話で構成されている。
でもって、こんなのはこれまで、新聞やテレビでは取り上げてはこれなかった。唯一、書籍と週刊誌ぐらいが、わりとミクロに扱ったり、「韓国」をクローズアップしないで、例えば「在日特権」を前面に扱ったりで、タイトルにセンセーショナルさが足りなかったりで、注目を集めなかっただけではないかと思う。
真正面から、「俺は韓国が嫌いだ!」と真っ正直に言い放ったのがわかりやすく、かつ内容がよかったんだよね。多少訂正しないといけない部分はあっても、概ね真実なもんだから、あの内容が実に問題があると思っても、ヘタにつつくと藪蛇になりかねなくって、扱いに困っているうちに、「アレが売れる!」と認識されはじめ…。
それで、売国奴勢力が有効な手が打てないままに、もう取り返しがつかないまでに、韓国が、特に日本の団塊ジュニア世代あたりから信用を失墜していったのではなかろうか。
なので、上記の記事の著者である岡田氏の言う事は本当に的外れだ。
彼の物言いだと、誰か作為的な「愛国工作員」が嫌韓嫌中の悪しき流行を作り出し、バカで愚かな一般大衆を先導し、扇動していることになるのだけど…。
きっと、そんな凄い人、いないんだよね。
でも、俺は彼がもんのすごい勢いで間違っていると思いながら、こんな勘違いをしてしまう事に、少々腑に落ちる部分があるなあと思うのである。
それは、冒頭で述べたように、ネット世論の劣化である。
ウチでは同じ主張を何回かやってるのだけど。確かに昔、10年以上前になるけど、嫌韓流とかがまだ「静かなブーム」ぐらいな時期。これくらいの頃は、愛国的な主張や保守への憧憬的表現には、まだ品があった。
そして、当時から存在した「ネトウヨ」という造語は、当時は存在しなかった「パヨク」共が作り出した「幻の敵」あるいは「マトモな右翼に対するレッテル」であって、ネトウヨなんてものは存在しなかった。
最近、そういうの(品性とか)を失った、サヨク共の言う「ヘイトスピーチ」的な事をするネトウヨな存在は、ゴマンと存在している。
よって、この急速な低レベルヘイトスピーカーの増加は、上記岡田氏を勘違いさせる要因になっているような気がするのである。
しかし、ご存知の通り、岡田氏の考察は激しく間違っている。なんせ原因が違う。
現在の右翼の増殖は、アジテーターの存在ではなくて、自己増殖なのだ。それで、これは別に悪い面ばかりではないと、俺は考えている。
つまりね、右翼側の裾野が広がっただけなんだよ。単純に、右側の人口が増加したのだ。
人数が増えると、ちゃんとわかっている人ばかりではなくなる。いわゆる「にわか」もいるのだ。
それで、そんな「にわか」な人々も、一昔前に流行った「嫌韓の変遷」とかが、また適用されるのである。
俺もちょっと記憶が曖昧なんだけど…。最初が確か、「嫌韓」から始まって、「呆韓」とか、「笑韓」とか、連中のやってる事に呆れるやら笑うやら、そんな方針に徐々にシフトしていき、最終的に「達韓」になるとか、そんな話だったと思うのだけど。
別に、今のネトウヨってのが、ずっとネトウヨってわけではなく。はしかのような存在なのだと思うのだ。
若い頃、サヨクにかぶれなかったヤツは情熱が足りないとか、そんな風に言われているのと同種で、若い内に嫌韓しなかったやつは情熱が足らないと、言い換えられるような。
嫌韓は、なんの根拠もなくそうなってるわけではない。
興味をもって、さわりでも自分で調べたからこそにわかに嫌韓しているのだ。
なら、そこを卒業できる人はきっと、沢山存在する。
ウヨ側の言論というものは、確かに一時期からすれば劣化しているのは否定できないけれど。俺は、そこを山の1合目とするならば、2合目、3合目に達する人々も、以前より遥かに多い人数になっていると思うのである。
ならば。そんな悪い話ではないだろう?
ああやって、上記岡田氏のように、「ネトウヨは狡猾な右翼に騙されてる!目ぇ覚ませ!」的な論調は、嫌韓にかぶれてる連中には反発で届かず、2合目以降に達した人々には、的外れで相手にしてもらえない。
自滅の道を歩んでいるとしか思えない。俺は連中が「目ぇ覚ませ!」と促しているのとまったく逆で、目なんて覚まさないで、永遠にファントムと戦っていてほしいね。

人気ブログランキングへ ※いつも応援ありがとうございます!
朝日新聞がなくなる日 - “反権力ごっこ"とフェイクニュース -
