シフォンジョーゼットのスカーフ、10年くらい前に旅先のウィーンで求めました。
近景に疲れた足取りで雪中を歩く狩人と猟犬、
遠景に山が配された北方ルネッサンスを代表する巨匠ピーテル・ブリューゲル(父:1525~69)の代表作「雪中の狩人」がプリントされています。
無造作に結んでもやさしくふわりと首に沿うのと、地味な色合いですが微妙な陰影を作ってくれて華やかでもあるので、
手持ちのスカーフの中では一番愛用しているかもしれません。
突然、古いスカーフが登場したわけは、昨日届いた郵趣サービス社の「フィラメント2013年2月増刊号」の封筒トップにこの絵の切手が紹介されていたからです。
オーストリアのクリスマス切手として、2012年11月30日に発行されました。
ウィーン美術史美術館に収蔵されている原画です、中央に凍った池でスケートを楽しむ人々が見え、人間の喜怒哀楽が絵画の中心テーマで、ルネサンス的田園風景画の代表作といわれています。
旅先で求めたスカーフといえば、イタリアのフェラガモ、
シフォンジョーゼットのロングスカーフで、こちらはプリントではなく、豹、虎、きりんが細い糸で織り出されています。
長い時間の飛行機の旅ができなくなり、しばらく海外旅行に出かけていません。
1枚の切手の写真から、スカーフにつながり、スカーフからこのスカーフを身につけて出かけたコンサートやオペラなどの舞台につながり、ヨーロッパ各地の美しい風景の思い出にもつながっていきました。