ワイン食堂N361のブリキのおもちゃコレクションのカタログ「TIME MACHINE」(A4版、70ページ)をいただきました。
今日ご紹介したのは全部ではありませんが、ロボットコレクションです。
ロボットの写真には、それぞれ、名称、製造会社、製造年、機構をはじめ、ていねいな解説が添えられています。
最初、カタログを1日だけでご紹介の予定でしたが、とても写真を絞り込めないので、明日バイク、明後日印象に残ったページを説明つきで、3回にわたってアップすることにします。
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カタログ03ページより
タイムマシーンに乗って
戦後すぐの頃のブリキ玩具は、進駐軍のゴミの中の空き缶をプレスで伸ばして作られた、手のひらに乗るくらいの小さなおもちゃが、ほとんどでした。
その頃(1947年~1950年)に制作されたおもちゃは、メイド・イン・オキュパイト・ジャパン(占領下の日本製)という刻印を押されてアメリカやヨーロッパに輸出されていました。
その後(1950年代・60年代)、日本のブリキのおもちゃの製造技術はドイツ・イギリス・フランスを抜いて世界の頂点に立ち、ギミックに優れた大きなおもちゃなど、名作が数多く制作されました。しかし、1960年代をピークに、製造工程の複雑なブリキから、コストが安くてリアルな加工ができ、大量生産が可能なプラスティックに変わっていき、ブリキのおもちゃは姿を消していきました。
N361には、戦後の子どもたちが、新しい時代を夢みていた時代のブリキのおもちゃを数多く展示しています。
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カタログ05ページより
あの頃へタイムトリップ
海外では、アンティーク家具を集めるのと同じように、おもちゃのコレクターが数多くいます。そんな環境だから、おもちゃは、オークションにも立派なアンティークとして登場しています。
1950年代に、日本のマスダヤが作った当時最も大きなロボット5体(マシンマンロボット・ラジコンロボット・ラベンダーロボット・ソニックロボット・ターゲットロボット)の内の一体、マシンマンロボットは、1996年11月サザビーズ・ニューヨークのオークションで500万円で落札され(アメリカのナイキ社の社長の手に落ちました)、世界で話題になりました。N361には、マシンマンロボットの色違いのラベンダーロボットとソニックロボットの2体を展示しています。また、日本で2番目に作られたアトミックロボットマンなど、メイド・イン・オキュパイト・ジャパン(占領下の日本製)時代から1960年代までのブリキのロボットを数多く展示しています。