昨日、広島市西部こども療育センターのなぎさ園の運動会でした。
15ページの小冊子になった運動会のしおりです。
プログラムは、絵本の世界を取り入れた構成になっています。
運動会にむけて取り組んできたようすが、各プログラムごとに、イラストつきで、説明されています。
さあ、運動会がはじまるよ。
マットと跳び箱、何に使うのかな?
わっ、くまがりだって。
わ~い、小さなお友だちが、ぐりとぐらといっしょだよ。
お母さんといっしょに、ホットケーキを作るんだって。
小麦粉、砂糖、ミルク、バターをお鍋のあるところまで運んでいきます。
ひとりひとり、お名前を呼ばれます。
ひとりひとりの子どもが、それぞれのちょっとがんばってできる運動機能に挑戦します。
マットの上でころんと寝返りをする子、お母さんの持つ旗の所まではいはいをして行く子、はしごを渡る子、鉄棒をする子、ひとりひとり違うその子にあわせての道具のセッティングとサポート、先生方の連携作業が見事です。
このキューブも、中をくぐる子もいれば、上に上ってポーズをとる子もいます。
それぞれがせいいっぱいの演技、できたときの笑顔。
かえるさんの帽子、女の子のにはリボンがついていたり、それぞれ、工夫されていて、同じかえるさんはいません。
お母さんたちの手作り、子どもたちも、自分で目や口をつけたりしたそうです。
頭を下にするのがつらい子もいるんですが、一生懸命がんばっています。
はしごを渡ってきて、しっかり両手をついています。
竹ぽっくりを履いて、このバーを越えるんです。
上手にクリアできました、パチパチパチ。
鉄棒にぶら下がって、数をを数えます。
5までだったり、7までだったり、10までだったり、手を離して、お尻ですとんと落ちて、先生とハイタッチ。
空色の大きな日傘、固定しているわけではありません。
マットの上で寝返りの演技をする子、そのたびに、ひとりひとりの上に先生方が駆け寄って、さしかけていました。
グランド全体にシートを敷いたり、大変な作業ですが、細やかな心遣いです。
わあっ、大きな、くまさん。
こちらは、ちびくまのjunとカシス、大きなくまさんが、ちょっと、怖い!?
プログラム最後のあっちむいてポイは、お兄ちゃん、お姉ちゃんたちとお父さんたちのタオル投げでした。
運動会の練習中に毎日来て、みんなをはげましてくれたファイトくん、来年までさようなら。
おわりのつどいのあとは、うれしいお弁当の時間、そのときにがんばったみんなに贈られるメダル、お母さんたちの手作りです。
ひとりひとりの子どもたちの胸に輝きます。
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運動会のしおりの「はじめに」の園長先生の文章から。
・顎の座りがまだ充分でないAちゃん・
「くまがり号」をめざしての”寝返り移動”と”うつぶせ姿勢で頭を挙げること”がAちゃんの運動課題です。一生懸命頑張ろうとすればするほど、またみんなに見られていると感じれば感じるほど体に緊張が走り、体がカチカチになります。それでも一生懸命頭を挙げようとする姿は素晴らしい!本当に一瞬の姿です。見逃さないで応援してください。
・鉄棒に挑戦するBくん・
走って跳んで運動が得意なように見える自閉症のBくん。でも自分の体を自分で思うように動かす事が難しいのです。しかも鉄棒のように道具に体を合わせる事は自閉症の子どもにとって難しいことです。でもBくんは鉄棒に挑戦します。鉄棒の上で体をとめる「つばめ」の姿勢の後に前回りです。子どもの困難さを知っているとBくんの頑張りがいとおしくなります。「つばめ」は体をとめて10数えます。つばめに挑戦しているときには大きな声で数えて応援してください。