イラスト・ユーロですこし前に求めた「L'Anniversaire(わたしの誕生日)」の表紙です。
印象に残ったシーンを3ページほど紹介します。
眠りに落ちてゆく。
すこしづつ意識が遠ざかり、子どもの頃の自分がいる。
森の中へと走って隠れる。そこはとても広いから、うまく身を潜めることができる。
息が切れ、顔が真っ赤になるまで走る。物音ひとつ、聞こえない場所まで。
たちまち、水が渦を巻き、わたしをどこかへ連れ去ろうとする。
親切な小鳥が、そばについてくる。
絵本はフランス語ですが、泉りきさん翻訳の小冊子もつけてくださっています。
彼女からのメッセージに次のように書かれていました。
この絵本は、イラストレーターのピエール・モルネ最新作です。今回は絵だけでなく、文も彼が書いています。主人公と合わせ鏡のような、もうひとりの少女と毎年、誕生日に夢の中で出会うという物語です。彼の描く、はかなく妖しい女性たちの美しさに浸っていただきたいです。
ピエール・モルネは、ヨーロッパのファッションシーンはもちろん、雑誌Vogueジャパンや、小説家・山内マリコの本の装丁に彼の作品が登場しています。3月に彼に会うことができました。作品同様に、繊細で心づかいのある、もの静かな方でした。
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「曲芸師たち」の作者と彼の作品も7月18日第2週目からの出展予定でしたが、吉村さんと泉さんのご好意で、2週目からの作品も見せていただくことができました。
ありがとうございました。
作品展は、次の日程でもひらかれる予定です。
7/30(水)-8/5(火) 大丸神戸店7階 美術画廊
8/13(水)-19(火) 大丸東京店10階 美術画廊