昨日の続きです。
〇農業、水産業について、ご報告いたします。
農業は浪江町地域農業再生協議会、水産業は浪江町水産業協働委員会にて担い手である町民の方々と、活発に意見交換をしているところです。そういったなか、農業では農業者が主体となった、浪江町の農業・農地を考える会が9月に発足し、浪江町内の視察を含め、これまで3回の回を重ねた中で、荒廃した農地の保全や新たな農業の選択肢についての話し合いが行われております。
町の再生は行政だけで成し得ることはできませんので、以上のような取り組みを実践することで、住民協働のまちづくりを推し進めてまいります。
〇浪江町内での事業再開状況について、ご報告いたします。
大手コンビニのセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートより事業再開の相談がありました。町内の除染作業員を対象とした営業を検討しているとのことで、浪江町商工会へもそういった動きがあることを伝え、町内にあった小売業の再開についても、改めて打診をしたところです。それらを含めた再開の新規相談は9件あり、合計相談件数は24事業者となりました。
町内で操業していた大規模工場の浪江日立化成工業、浪江日本ブレーキ、エスエス製薬にそれぞれ訪問し、いずれ浪江町に帰還して再操業していただくために、社の代表者と意見交換をしてまいりました。各社とも、現時点では先行きが不透明であるため再開の確約はできないものの、何らかの形で協力したい旨のお話はいただいたところです。
こういった企業に浪江町へ戻ってきてもらえるよう、いち早く町内の環境を整えていく必要があることを再認識したところであり、引き続き、町内にあった企業を引き留めるための意見交換等を実施してまいります。
〇浪江町内の除染の進捗状況について、ご報告いたします。
酒田行政区において本格除染工事は発注済みであり、現在、仮置場の造成中で、来年の3月末までに面的除染が完了いたします。
また、大堀取水場、大堀配水池、末ノ森配水池、末ノ森中継ポンプ場、北部衛生センターの先行除染工事の発注も済んでおり、来年の3月末までに作業を終える予定となっております。
次に、除染業務発注に必要な条件が整った高瀬行政区・立野下行政区の本格除染及び町内全域の共同墓地並びに国道114号の拠点除染の工事につきましては、現在入札の公告中で、来年早々の発注予定であります。
仮置場が確保されていない他の行政区につきましても、引き続き仮置き場の確保に向け関係行政区長と相談をしながら進めているところでございます。今後とも、本格除染対象となる住民の皆様へ丁寧に説明し、仮置場の確保及び除染作業へのご理解、ご協力をお願いしたいと考えております。
また、帰還困難区域の除染モデル事業の進捗状況でございますが、赤宇木地区につきましては、除染工事及び除染直後のモニタリングが終了しており現在、データの整理中でございます。大堀地区・井手地区につきましては、現在約95%の進捗状況となっており年末に除染工事及び除染直後のモニタリングが終了いたします。
*墓地除染については、町内85か所の共同墓地と個人墓地も対象となるそうです。来年3月21日までには終わる予定となっています。
ただ町では、個人墓地の把握はしていないとのことで、各行政区の区長さんなどのご協力をいただきながら、情報の把握に努めていきたいとのことでした。
今日は、ここまで