博文(ひろぶみ)通信

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3月7日の全協 その1

2014-03-08 18:34:16 | 日記

昨日開催の全協で、東電に対し私が次のような質問をしました。ただ、時間の都合上、1議員3問までと制限付きでした。

 

◎原発の状況について説明を受けた後の質問

「技術的な専門家ではないし、知識も持ち合わせていないので、要望になりますが、相次ぐトラブルは、人為的なミスがあまりにも多すぎます。今後東電として、作業員の指導・監督・管理体制の強化をしっかり図ることをお願いし、3点ほど質問します」。

 

「まず廃炉に向け作業に携わる現場サイドでは、『原発事故は収束』しているとお考えですか。『収束』とは、ある一定の数値目標を達成することを意味し、私たちが思う『終息』ではありません。お答えください」。

「1から4号機とも安定した状態にありますが、客観的に『しゅうそく』はしていないと考えます」。

*質問では、収めるに束と書いた『収束』、終わるに息と書いた『終息』と漢字を説明し、使い分けしましたが、答えでの『しゅうそく』はどちらの漢字だったかちょっと・・・?

 

「次に、汚染水の海洋流出の問題ですが、安倍総理はオリンピック招致のプレゼンで『汚染水は港湾内で完全にブロックされている』と発言しました。その発言の数週間前の全協では、東電から受けた説明は、『網状のシルトフェンスなので液体に近い放射性物質は流出しています。また、潮の干満によっても流出しているのが現状です』とのことでしたが、改めてご見解を伺います」。

「港湾内は比較的濃度が高いのが現状ですが、港湾外は検出限界値以下となっています。また、海側での水質に変動はありません。しかし、以前も申し上げた通り、シルトフェンスでは完全にブロックされているわけではありません」。

 

「最後に、廃炉まで30年~40年と言われ、この間長期的に危険な作業が伴います。現在中堅クラスの技術者の早期退職者が後を絶たないと聞いています。高度な技術を駆使する作業員不足を危惧しますが、どのような対応をおとりか、お答えください」。

「1か月間のうち1日でも従事者登録されている人数は、10月から12月の1か月当たりの平均が約8700人います。実際に業務に従事した人数は1か月当たりの平均で約6600人ですので、ある程度余裕のある範囲で従事登録者が確保されています。また、3月の作業に想定される人数は、1日当たり約3790人程度と想定され、現時点での要員の不足は生じていないことを確認しています。しかし、事故後約1500人の退職者がいます。このうち30歳前後が70%を占めているのが現状です。このような現状ですので、新年度新採用として370人が入社します。いずれにしましても高度な技術者の養成は不可欠ですので、しっかり教育養成していきます」。

 

 

質問答弁はあくまで、メモから思い出しながらの内容です。多少正確さに欠けるかも・・・。

これらの質問は、実は賠償について質問するための布石でもありました。この続きは、明日にします。

 

 

 


 

お悔やみ情報」

 

中野聡一さん51(東北レミコン総務課長)。浪江町田尻字東畑56-1。通夜9日午後6時、告別式10日正午、ともにたまのや福島西ホール(福島市)。喪主妻智奈美さん

 

謹んでお悔やみ申し上げます。合掌