昨日の続きです。
◎放射線に関する健康診査の実施状況について、ご報告いたします。
町及び県で行っております内部被ばく検査につきましては、1月末現在、延べ19,519名の方が検査を受けられており、昨年度以降検査された方全員が、預託実効線量1mSv未満となっております。
甲状せん検査につきましては、1月末現在、延べ4,540名の方が検査を受けられており、1名の方が甲状せん癌と診断されておりました。
更に、2月7日に開催された第14回福島県「県民健康管理調査」検討委員会において、新たに1名の方が浪江町民であることが判明し、これにより、当町における甲状せん癌と診断された方は2名となりました。いずれの方も治療が済み、経過は良好であるとのことであります。甲状せん癌は、チェリノブイリ事故により多くの子どもや10代の若者に発症しており、定期的に検査を受診されることが肝要と考えますので、今後とも対象者全員の受診をお願いするところであります。
次に、放射線に対する理解向上と不安解消のため実施している講習会についてご報告いたします。2月8日(土曜日)には、福島市において、弘前大学より専門の教授をお招きし、「放射線の正しい基礎知識」と題し、講習会を開催いたしました。福島中央浪江自治会の会員の皆様ほか、約100名の方々に聴講していただきました。また、2月23日(日曜日)には茨城県つくば市において、同様の講習会を開催しております。今後とも、各自治会の協力等を得ながら実施して参りますので、皆様の聴講をお願いいたします。
◎災害弔慰金について、ご報告いたします。
災害関連死に関する弔慰金につきましては、現在、双葉地方災害弔慰金審査委員会において、関連死の可否について審査をお願いしているところでありまして、1月末現在、申出受理件数が374件、うち審査件数が343件、うち認定件数が316件、支払件数が312件であります。
○浪江町地域包括支援センターについて、ご報告いたします。
過酷な避難生活の中、高齢者の要介護認定者が増加しておりますが、最近では認知症の症状とみられる方が増加傾向であることから、仮設住宅や借上げ自治会などで「認知症サポ-タ-養成講座」を5回開催し、地域みんなで認知症の方や家族を支える体制づくりを展開しております。
更には、介護環境が変化し介護をする方の身体的・精神的負担を少しでも軽減するための交流の場として「介護者のつどい」を4回開催しております。
避難生活の中ではありますが、今後も地域包括ケアの推進をしてまいります。
今日は、ここまで。