木暮正夫先生原作の映画「河童のクゥと夏休み」を観に高槻へでました。家族そろって映画館へ行くのは、はじめてです。娘たちが生まれてからはじめて、ではなく、私自身が生まれてから、はじめて。
その「はじめて」が亡き先生原作の映画であることに、なぜだかふしぎな安堵を覚えました。「夏休みにつれていってあげるね」といっていた娘たちとの約束が遅れながらもようやく果たせたこともてつだって。
堺では観測史上「もっとも遅い猛暑日」だったこの日です。真昼の街で見あげれば、夏の雲と秋の雲が同居する「行き合ひの空」でした。
日暮れの山のわが家では、すすきたちがゆれています。