N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

自分という名の過去

2014-06-06 19:44:42 | 
過去に見た景色を僕は知っている
遠く切ない記憶たちが寄り添って部屋の隅で座ってる
そのうちのひとりに語りかけてみた

「君はまだここにいたの?」

「だって帰る場所なんて最初からないんだもの、でも僕の存在は君に取り込まれてるよ。
たとえ消えても僕はここにいる。」

ふと思い出そうとしても情景だけで、感情はもう浮かんでこない
そこにあるけど、見えなくて、消えそうで、自分の心の部品になっている

遠くを見ようと目を凝らしてみた
でもひたすらに果てしなくただなにもない遠くが見えるだけ
この先には何があるのかな、ふと後ろを振り返ってみた
同じだった
前も右も後ろも左も全部同じ、そうか、自分が作るんだ
いつだって自分は真ん中にいる、例えどれだけ前に進んでも、世界の中心は自分
自分が作ってきたものはもう見えなくて、自分の中に「存在」だけしている

そしてある遠い未来、また語りかけているだろう

「君は、まだここにいたの?」

「だって・・・・」

生きる事に意味は無い
けど、生きる事に価値はある

逢別(あいべつ)

2013-08-16 15:49:39 | 
僕の手のひらにおさまっていたはずの君の手は
気づいたら温もりを残して消えていた
その温もりも夏の日差しで溶けて消えた

どこを見ても蜃気楼の中に君が居る
でも、どこを見ても君の姿は見当たらない
君の影を追いかけたり、君が僕の影を追いかけたり
そんな戯れを思い出すのが今は寂しくて

人は出逢いを求め、それと同時に形は違えど別れもいつか来る
破れては繕い、破れては繕い、心には傷跡が増えていく
求める事を止めたなら、心は綺麗なままかもしれない
でも、人は傷つかなければ他人の痛みに気づけない
そして、他人の痛みに気づけなければ人は寄り添えない

別れは出逢いの元、だから別れを、そして出逢いを恐れないで
いつかきっと求めていた出逢いに出会う日が来るから
あなたが望み続けていれば