娘の小学校の、初めての参観日はよく覚えている。
といっても覚えてるのはどうでもいいことで、子どもだちの誰かが、何度も何度も机から筆箱を落とすことだった。
あ!また落とした。
そうするとまわりの何人かが立ち上がって、一生懸命拾ってあげとうとする。
その様子がおかしくて、私は一人笑いながらそればかり見ていた。
娘を見たら、やはり先生の話なんか聞いてるのか聞いてないのかって顔してるのに、誰かが筆箱を落とした時だけ俊敏に反応していた。
数年後、娘は知らない男の子に声をかけられてついていってしまって、とんでもない事件に巻き込まれたことがあった。
知らない人についていっちゃダメってとあれだけ言ったのに…!!
だけど私は怒れなかった。
「その人ね、お母さんが病気で病院行きたいんだけど、道がわからないで困っている。××駅まで案内してほしい。お願い、お願いって…」
「途中でおかしいと思わなかったの?」
「うーん…それよりすごく足が速くて…逃げたら捕まえられて怒られると思った」
きっと娘と同い年なら、他の子なら絶対ついていかなかった。
信じて助けようなんて思わなかった。
一目でうさんくさい奴だと思って逃げた。
未熟で知恵がないのは私と同じ。
そして私はこの件では、そんな娘が正しいのか間違ってるのかも教えられなかった。
今でも答えが出ない。
世の中には「正しい」「間違ってる」とあっさり言い切る人がいる。
といっても覚えてるのはどうでもいいことで、子どもだちの誰かが、何度も何度も机から筆箱を落とすことだった。
あ!また落とした。
そうするとまわりの何人かが立ち上がって、一生懸命拾ってあげとうとする。
その様子がおかしくて、私は一人笑いながらそればかり見ていた。
娘を見たら、やはり先生の話なんか聞いてるのか聞いてないのかって顔してるのに、誰かが筆箱を落とした時だけ俊敏に反応していた。
数年後、娘は知らない男の子に声をかけられてついていってしまって、とんでもない事件に巻き込まれたことがあった。
知らない人についていっちゃダメってとあれだけ言ったのに…!!
だけど私は怒れなかった。
「その人ね、お母さんが病気で病院行きたいんだけど、道がわからないで困っている。××駅まで案内してほしい。お願い、お願いって…」
「途中でおかしいと思わなかったの?」
「うーん…それよりすごく足が速くて…逃げたら捕まえられて怒られると思った」
きっと娘と同い年なら、他の子なら絶対ついていかなかった。
信じて助けようなんて思わなかった。
一目でうさんくさい奴だと思って逃げた。
未熟で知恵がないのは私と同じ。
そして私はこの件では、そんな娘が正しいのか間違ってるのかも教えられなかった。
今でも答えが出ない。
世の中には「正しい」「間違ってる」とあっさり言い切る人がいる。
なぜそんなに得意そうに断言できるのか、私にはそれさえもわからない。
毎日の出来事の中で、様々な問題に直面し、過去に上手くいったやり方で解決しようとしても、上手くいかない場合が多いです。
考えられるあらゆる方法で試し、失敗しながら道を探し出し、やっとの思いで解決に至ることがほとんどですね。
同じく、正しいとか正しくないとか、それは自分自身の価値観であって、万人に共通するものではありえない。
これが絶対的な法則だとか、これだけやれば必ず上手くいくとかいうものは、大概インチキである場合が多いです。
追伸
レモンさん、気がつかずにすみませんでした。
後でリンさんのコメントを読み返してみたら、レモンさんの文章だと納得しました。
こんな時宗教にでも勧誘されたらきっとフラフラと…嘘ですよ(笑)
時間が教えてくれることもありますね。