釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

10月10日 カンパチに鰤、そして鯛

2015年10月10日 | 日記
「きた!矢越さんより先にきた」

今日の釣りは、塩田さんのこの嬉しい声で始まった。



魚探に映し出された、ベイトの群れにジグを落とす。

昨日の濁った潮とは違って、青味の濃い上り潮が動いている。

「今日は、良い感じだぞ」

塩田さんはスローピッチで、矢越さんはワンピッチでジグを動かして魚の食い気を誘う。

それにヒットしたのはカンパチ(ネリゴクラス)

ラインを巻き上げる途中の、カンパチの走りを楽しみながら海面に浮かす。

カンパチがタモに治まった瞬間、塩田さんの笑顔が弾けた。

それに刺激されたのは、勿論矢越さん。

ワンピッチでジグをしゃくる竿の動きが、丁寧にリズムを刻む。

「きた!」



一匹目のアタリは、どうしても慎重になる。

走りもなかなか強そうで、竿が満月にしなっている。

リールからラインが引き出される音が、気持ちよく響き渡る。

上がってきたのは4キロクラスの鰤。

「一匹釣れれば、プレッシャーから解放される」

と嬉しそうに笑顔が輝く。

私も嬉しい気持ちで一杯なのもあって、思わず握手した。

気持ちが落ち着くと強い西風が気になり、船を風に向かって立てて、フィッシングサポートリモコンを入れポイントキープする。

魚影の上に、長い時間船がある様に、ハンドルを握る。

矢越さんに2匹目のアタリ。



これも、4キロ近い鰤。

鰤の連発に、気分も高まっていく。

今日は、鯛ラバの竿は握らずにジギングで青物を狙う。

しかし、魚の種類が変わったみたいで、アタリの後直ぐにリーダーが切られる。

海面近くまで上がってきて、リーダーを切って逃げていくのは大きなサワラ。



この苦戦状態を変えるため、ポイント移動する。

水島方向に、船を走らせる。

ここでも、最初にアタリを捉えたのは塩田さん。



小気味よく竿を曲げ、上がってきたのは良型の鯖。

その直ぐ後、再び塩田さんにアタリ。



上がってきたのは、2キロ近くある真鯛。

この真鯛には塩田さんも、非常に嬉しそうだ。

「ジギングで鯛がきた」

と声も弾んでいる。

その直後、矢越さんに今までで一番のアタリ。



ラインが、思い切り引き出されていく。

心地よい緊張感が船内に広がる。

「ゆっくりやって!」

塩田さんの声に応える様に、矢越さんも“大物”との引きを楽しんでいる様だ。

海面に姿が見えた。

「大きい。鰤だ」



タモ入れも緊張するが、大きなタモを取り出し一発ですくい上げる。

6キロオーバーの見事な鰤だ。

「やったー!」と発した声は、水島の釣り人にも聞こえたかも知れない。



しかし、矢越さんの好釣はまだ続く。

船の流す位置を変えると、ハガツオがきた。



「美味しい魚が釣れて嬉しい」

と笑顔一杯。

釣れた魚を一匹、一匹丁寧に血抜きしてクーラーへ。

刺身かな、鰤鋤きかな、想像するだけで美味しそうだ。

暫くすると目の前で“マグロ?”と思われる丸々とした魚が、ナブラを起こした。

「船長、あすこです」

矢越さんの声がしたとき、塩田さんの竿が強烈に曲がった。

ジジージジーとラインが思いっきり引き出され、竿も折れんばかりに曲がっている。

「なんだ。これは…」

塩田さんは、強烈な引きを耐えるのみ。

「あっ」と言う声と同時にラインが切れた。

何だったんだろう…。

暫く、呆然としていたが、納竿時間が迫ってきた。

「ラストにしましょう」

の最後に、ドラマが待っていた。

スローピッチで、しゃくっていた矢越さんにアタリ。



重々しい引きを楽しみながら、海面に姿を見せたのは4キロ近い真鯛。

「流石だね。最後にやるね」

塩田さんも嬉しそうに声を掛ける。

カンパチに始まり、鰤で中を賑わい、真鯛で締めをする。

最高の気分で帰港した。

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