今年、最近の私にしては、本をたくさん読みました。
圧倒的におもしろかったのは貴市祐介「新世界より」です。
もう少しで読み終わる三崎亜記「失われた町」も、不思議な世界の物語です。
「長谷川敏彦君は、僕の弟を殺害した男です。」
こんな文章から始まる、原田正治さんのノンフィクションを読みました。
森達也の書評から知った本ですが、すでに絶版。
アマゾンの古本で買うことが出来ました。
アマゾンは便利ですね
長谷川敏彦は保険金目的で3人を殺しています。
永山則夫の「永山基準」で、3人殺すと死刑になることが多いというのは知っていました。
死刑・・・全く関心ありませんでした。
身内(弟)を殺されて、犯人を殺したいほど憎む作者が、どういうふうに死刑廃止に心が傾いていくか、気負うことなく書かれています。
長谷川敏彦君の死刑確定後には、どうか殺さないで欲しいと積極的に声を出して活動しています。
結局、活動の最中に刑は執行されてしまいます。
犯人を赦したわけではないけれど、生きて謝罪して欲しいと考えていた作者ですが、最後に・・・
「生きる死ぬは、人間が判断する事柄ではない」
という思いにたどり着くあたりは、感動でした。
圧倒的におもしろかったのは貴市祐介「新世界より」です。
もう少しで読み終わる三崎亜記「失われた町」も、不思議な世界の物語です。
「長谷川敏彦君は、僕の弟を殺害した男です。」
こんな文章から始まる、原田正治さんのノンフィクションを読みました。
森達也の書評から知った本ですが、すでに絶版。
アマゾンの古本で買うことが出来ました。
アマゾンは便利ですね
長谷川敏彦は保険金目的で3人を殺しています。
永山則夫の「永山基準」で、3人殺すと死刑になることが多いというのは知っていました。
死刑・・・全く関心ありませんでした。
身内(弟)を殺されて、犯人を殺したいほど憎む作者が、どういうふうに死刑廃止に心が傾いていくか、気負うことなく書かれています。
長谷川敏彦君の死刑確定後には、どうか殺さないで欲しいと積極的に声を出して活動しています。
結局、活動の最中に刑は執行されてしまいます。
犯人を赦したわけではないけれど、生きて謝罪して欲しいと考えていた作者ですが、最後に・・・
「生きる死ぬは、人間が判断する事柄ではない」
という思いにたどり着くあたりは、感動でした。
加害者を死刑にして欲しいと願います・・・(-_-)
死刑について、私は自分の考えを持っていません。
でも、考えるきっかけになったかな。
若いうちはよく本を読んだものの、だんだん読まなくなっていました。
最近、面白い本に出会うことが多くなり、病院通いの長距離移動も、読書していると短く感じて良かったです!