電車の中で、この数日、席を譲る光景を立て続けに見た。
全て、若い男性が60代、70代と思われる女性に「どうぞ・・・」
そんな光景だ。
男性たちの共通点は、例えていうなら、数か月前地方から
就職で東京に出てきた・・・、そんな雰囲気です。
初々しく、まっすぐな目の強さを感じた。
そして何より、彼らのかもしだす雰囲気に感じるものがあった。
譲られた女性達は、お母さん、おばあちゃんと同じ年頃で、
自分たちの気づかいは、きっと見知らぬ誰から、自分の母、祖母にも
授かる・・・、そんな、小さな『祈り』にも似たものを感じた。
そんな矢先、今日横須賀線で、初めて席を譲られた!
30代?の男性で、少し躊躇したが、有難くご厚意に甘えた。
その方は大船で下りられたが、私はその後姿を見ながら考えた。
『さて、私は、はたして彼の母、おばあちゃんのどちらにあたるのだろう?』