梨木香歩原作の大ロングセラーです。
発表から今日に至るまで、愛されつづけてきた名作です。
「もう学校にはいかない、あそこは私に苦痛を与える場所」
繊細な、一人の中学生の少女の決断から物語は動きます。
「魔女」とは里山で一人で暮らす、ママのママ、おばあちゃんのことです。
学校を休学して、おばあちゃん魔女の元で修行することになった少女の傷ついた心が
豊かな自然の中で、光に向かって伸びていく樹木のように、
岩肌を濡らす湧き水のように、再生していく様子が丁寧に描かれます。
魔女が使った魔法・・・、それは特別なことは何もありません。
日々の暮らしの、当たり前なことばかりです。
広い庭の野菜作り、お洗濯の仕方、お裁縫、
ストロベリージャムづくり、キッシュ、パンプキンスープ、ミントティー・・・、
本の中からホカホカと匂い立つような食卓の描写。
やがて、少女が山のくらしになじみ始めた頃、
この本の大きなテーマ「死」に主題が移ります。
此処からは、私のつたない筆では、核心の部分をうまく書く事はできません。
新潮文庫 「西の魔女が死んだ」
是非、是非お読みください、絶対おすすめです。