本が読みたくてたまらなくなる時がある。
不思議なもので時間がない時に限って・・・。
話題の新刊には飛びつかなくて、少し前の話題の本を拾う変な癖がある。
第一「話題の本」って何だろう、電車の広告で何十万部でタ~、という数字あまり信用してないし、最近の直木賞、芥川賞受賞作も読んでない。
少し前にはまっていたのが、青山文平の時代小説。
「つまをめとらば」で2016年、第154回の直木賞を受賞した。
山本周五郎の世界観に近い匂いの中に、佐伯泰英描く男の世界とも異なった、新しい時代小説の色合いが好きです。
時代物を読む楽しみの一つに、登場人物の着物の描写があります。
先日も、青山文平の本の中に「青梅縞で仕立てた」というくだりがありました。青梅縞?、初めて知りました。
パソコンで検索したら、今でも一人だけ、青梅で織っている方がいると知りました。今度青梅に行ったら探して見たいと。
男性の作家の、女性の着物姿の描き方って、個性があって面白いです。
ぴか一は(僭越ながら私が思う)時代小説分野ではないのですが、
立原正秋です。着物、知り尽くしていました、怖いほど。
久し振りに、立原正秋の世界に浸りたくなりました。