対照的と思う2冊の雑誌を買った。「経済」(7月号)は「SDGsが問うもの」を特集し、「月刊日本」(6月号)は「コロナ敗戦」「女帝・小池百合子の深謀遠慮」を特集する。特に後者について、右よりの雑誌なのかと思い中味を見たら実際はそうでもない。「編集後記」の一部を紹介しよう。1940(昭和15)年に予定されていた東京五輪は幻に終わった。紀元2千6百年記念行事として準備を進めたが、日中戦争の激化で実現には . . . 本文を読む
万葉集関連についての3回目。「令和の宴」を私的視点から紹介しよう。令和の宴などはない。今の元号「令和」がうまれるきっかけについてである。天平2(730)年正月13日、このときの九州の元締め(大宰帥・だざいのそち)は大伴旅人。彼が当時の九州にいた役人たち30数名を集めて「梅花の宴」を催した。中国の文化にもくわしい大伴旅人は「大和の歌」で梅を詠おうとしたのだとか。宴席で30数首の歌が詠まれ万葉集に集録 . . . 本文を読む
万葉集の中で山上憶良(660~733)は最も著名な人ではないだろうか。彼の詠んだ「貧窮問答歌」は奈良時代の一般庶民の暮らしぶりを、実にいきいきと今に伝えてくれている。「日本史」の教科書に載っている。この人は、60を過ぎて九州の今でいう知事になった(筑前守・ちくぜんのかみ・福岡県の長官)。そして72歳で帰京し翌年亡くなった。当時としては大層長寿だったといえる。筑前に赴任して間もなく妻に死なれた。・ . . . 本文を読む
最近「万葉集」関連の本が身近にあってそこそこ手に取って読む機会が多い。万葉集はご存じのとおり日本で最も古い歌の本(歌集)だ。多くは短歌だが、約4500首の短歌が載せられている。誰もが知っている歌があるが、この多くは大伴家持とか旅人の歌だ。(家持が息子)。彼らがこの歌集の選者でないかと言われている。日本でも酒は神代の時代からあったようだ。例の「天岩戸」の話など。それはいずれもまた。日本の王、つまり天 . . . 本文を読む
日中のテレビを見ているとオリ・パラ問題をテーマとする番組が非常に多い。多少のニュアンスの差はあっても、感染リスクをどう軽減するか、そもそもそれを軽減することは可能なのか、といった内容だ。バブル方式をとるのだとか。アワのように、といった意味かといえば、そうではなく選手などオリパラの関係者が一定期間過ごす場所と会場から外に出ることがないようにすることを意味するのだとか。だから一般の人とふれあうとか、い . . . 本文を読む
2017年の1月に、心筋梗塞をわずらい救急車で入院した。札幌時計台病院という病院だったが、それ以降ほぼ3か月ごとに通院して薬をもらっている。今日もその日だった。担当の先生から「その後変に感じたことはないか」という意味の質問が(いつものことだが)あり、「全く順調です」意味の答えをして、「そうですか、それではいつものように薬を…」ということで1時間待ちの5分診察という調子で終わった。血圧 . . . 本文を読む
東京オリンピック・パラリンピックが近づいた。今、世界ではコロナ禍の波が収まりそうな動きも感じられるのだが、新型も多様な形で生まれ、非常に複雑な様相を呈している。(今の状況ではオリ・パラ大会は開催されそうだが)。自分のためにということで簡単にまとめておきたいと思った。先日、ワシントンポストの電子版が、IOCのバッハ会長を「ぼったくり男爵」(Baron Von Ripper-off)と評した。今の時代 . . . 本文を読む
予約をとるのにあれほど苦労したが、なんとか第1回のワクチンを接種することができた。会場はパークホテル。広い部屋で受付。実にたくさんの係員が参集した人たちを整理整頓している。私は10時からの予定だったが、あまり時刻の確認はなく、集まった人たちをその順番で接種のコーナーに案内していた。予診票に記したメモを確認されたが、私は数年前に心筋梗塞を患ったことがあり、このことについて主治医に「ワクチンをうつこと . . . 本文を読む
コロナ禍は下火になりそうな気配もある。しかしいつも思うのだが、5月の札幌におけるマラソンのテスト大会がまちがいなく北海道の感染拡大のきっかけになったことを教訓にして、オリパラを考えたらたとえ行うにしても徹底した対策を先行させなければならないだろう。しかし、ワクチン接種が始まって(札幌は明日からだが)程度の状態で対策は万全といえるのだろうか。アスリートたちだけでなく、たくさんの関係者や観光の目的もも . . . 本文を読む
昔の言葉なのか「隠居」という言葉は。戸主が息子にその地位(立場)をゆずって、のんびりと暮らすこと、というような意味だったろうが、要するに仕事上現役引退で死ぬまで気楽(できれば)に過ごすことの意味だろう。私もそういう立場になったことをつくづく感じさせられている。有り難いことだとしみじみと思う。しかし以前にも記したが、ただのんべんだらりの暮らしでは恥ずかしい。また心身の健康に悪い。仕事をしていたときに . . . 本文を読む