てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密4

2022年01月30日 | わげもん~長崎通訳異聞~

柳屋の店先で

悪酔いした森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 が目を覚ますと、女医。オランダ人と日本人のハーフ:えま- 浦浜アリサ が栄之助を覗き込んでいた。
驚いて声をあげ、飛び起きる栄之助。
近くで泥酔していたところを
柳屋の店先まで運ばれてきたらしい。
奥では、女将:しず(紅壱子)や芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友らが食事をとっている。

身体ば打ったようですね。
えまにそう言われて恰好がつかない栄之助。

生まれるより大事なことはなか。そう言っとりましたね、前。
以前アヤカの出産の際に、柳屋でえまが言った言葉だ。
(その時、居候の男:神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏 の捕物騒ぎに同行していた栄之助。)

そう思って母はうちば産んだとです。そう信じてます。

母上は・・・。

死にました、うちば産まれるのと引き換えに。
オランダさんとの子だったうちは、ここで育ててもらったようなもんです。

一方が立てば、一方がならん。
世の中はまっことままならん。
嘘ばつきたくない相手がおるとです。
大切な人の息子です。
ばってん・・・。

その様子を見たえまは、処方した薬湯を栄之助に手渡す。
飲みますか、気付けです。

受け取ってそれを飲もうとした栄之助、

苦かです。

と、えまに言われて薬湯を噴き出してしまう。

飲む前に言うてくださいよ。

その様子が可笑しくて二人とも笑い出す。

苦かですよ、治すときは何でも。
えまのその言葉に、何かを悟った栄之助。
自分は通詞として己の言葉を捨てたのではない、苦い秘密から逃げていたのだと。

翌日

長崎の町に夕立の雨が降る。
急に降って来た雨を避けようと走り出す人々。

壮多のいる牢にも、その雨の音は聞こえていた。

牢屋に新しい咎人が入ってくる。
新入りのその男は、壮多のすぐ近くで壁にもたれかかる。
男は、首元から隠していた長い針をを取り出し、隣にいた壮多を襲おうとしたのだが・・・。

伊嶋壮多、牢替えばい。

牢番に呼び出されて、壮多はその牢を離れて行った。
雨漏りがする為、空いていた牢に一人入れられる壮多。

すると、鍵をかけた牢番が何者かに賄賂を受け取っており・・・
金を渡していたのは、栄之助だった。

ふてくされる壮多に、

元気か?

と英語で話しかける栄之助。

とても、あなたも元気そうだ。

そうは見えないが、答える壮多。
栄之助は牢に背を向けて座り込み、話しをしに来たと言う。

一人の子どもの話たい。
そん子は小さか時から賢くて、一人で書を読み、一度聞いた蘭語ば直ぐに覚え
とぉの頃には一通りの和解ができるようになった。
やがて出島の医者と親しゅなった。
ある日、医者の為に日本の地図を和解するのを手伝った。(数人の通詞の中に立之助がいる。)
医者が幕府に目ばつけられた。
日本の地理や海防について、様々な図書ば持ち出そうとしたことが発覚した。
これらを一体誰が和解し、彼に与えたか。
御取調べが厳しゅうなり、そん子どもの父親がそいば知った。
いずれ大通詞として、長崎ば支える一人になるやろう。
(立之助は)そう言われていた子どもたい。
重鎮の一人ば、身代わりば立てようと考えた。
周吾さんに話しがいった。
子どもが生まれて、そん為の金が欲しかと。

まさか、俺の為に。

ばってん、生まれた子ば見て翻意したと。
息子に偽りの姿ば残しとうなか、そん代わり自分は長崎から消える。
二度と足ば踏み入れん。
消えた自分にどげん罪ば被せてもよか。
名などどげん汚してもよか。
ばってん、この身と心は譲れと。

壮多の父親、周吾がなぜ長崎から姿を消したのか
理由を知った壮多であった。

本日は、ここまで

栄之助より年長者の立之助が、年齢的にも家柄的にも
なぜまだ小通詞なのかという疑問も解決しましたですね。
さて、壮多は父親を探し当てることができるのか、そして忠弥殺しの犯人は見つかるのか
このエントリーはあと1回ありますが、次の第4話が最終話となります。
週末に出張が入ったので、ヘロヘロで4話起こせるか心配です。
いろんな意味で、なかなかバタバタしそうです。

そして、爆竹を鳴らす長崎のお盆。
時代考証とかの関係なのか、精霊船や灯篭は出てきませんでしたけど
あれはそうじゃないかと思わせるシーンもありましたね。
でも江戸時代に町なかであの爆竹が許されてたって、なかなか寛容だったのね。


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