うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

旅日記7

2008-10-26 22:51:16 | 旅行・参拝
2日目はどこに行きましょう…

朝起きた時まで、吉田神社とか、真如堂とか、黒谷あたりに行く気満々でした。
…が、いつの間にか、竜安寺に行きたくなっていました。
そしてそこまで行ったら、金閣寺も行ってこよう…みたいなノリで、
いつの間にやら世界文化遺産めぐりに…^^

金閣寺も、竜安寺も、中学校の修学旅行で来て以来、足を踏み入れていません。
というのも、かなり京都駅と離れていることと、
いつ行ってもヒトがイッパイという印象があるからです。
同じ理由で、最近はめっきり清水あたりにも行っていません。

長いバスの旅でドライブ感覚でもいいかな、と思いまして。

でもね、結論。
金閣寺はやっぱり見ておいてよかったです。
中学時代の記憶って、やっぱり曖昧なのと、
あの頃は大して興味がなかった…というのも致命的。

やっぱり凄いです、金閣寺。
かなり天気に助けられていますが、写真もきれいに撮れました。
池に映る金閣寺がまた素敵なんですよ。

案の定、朝からすごいヒトですが、
ゆっくりとお庭を回るのも悪くない。
お庭に関しては、全く記憶がなかったので、どれも新鮮でした。



ほら、この岩。エライ人が座った椅子だそうです。
茶室もありました。

出口付近はさすが修学旅行生や海外のツアー客のメッカというか、
お土産物屋さんがにぎわっています。
茶店、なんとなく写真撮ってしまいました。

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旅日記6

2008-10-26 22:32:32 | 旅行・参拝
本日のお宿は、四条大宮付近。壬生寺のすぐ近くです。

チェックインしたのは19時頃。

無理矢理ギリギリに予約したホテルだったので、ありがたいことこの上なしです。
多少、移動に不便ではありますが、文句は言えません。

お部屋に荷物を置いて、ゴハンを食べに行くことにしました。
そういえば、朝の新幹線でゴハンして以来、お昼のことなんてすっかり
忘れておりました。
さすが一人旅…。
友人と来るときは、気合入れて予約までして食に走るのにね~。

エリア的にも今回は食ではなく、むしろ修行の旅だったので、
こうなることは分かっていた気もしますが…(^^;)

夜のお散歩も楽しいので、とりあえず、四条通を烏丸通り目指して突き進みます。
四条烏丸あたりを過ぎてしまえば、賑やかですし、このあたりの
裏道が好きで、行くたびに散策します。
さすがに今回は、時間も時間なので、飲食店以外はクローズド。
地元の人が食べるお店をテーマに食事をしながら、ケータイで日記書いてました(笑)

ホテルに戻ったら21時ころ。結構さ迷ってきましたね~。

寝不足続きだったので早く寝ようとは思いつつも、
なんとなく、地下にあるバーで一杯飲んでくることにしました(笑)

寝酒です★

お客さんも二組だけで、私より若いバーテンさんが1人で切り盛りしていました。
カウンターの一番奥に座って、甘いのがいいなぁとダイキリをオーダー。
最近はラムベースばっかりです。

気さくなバーテンさんは、ウィスキーにはまっているらしく(若いのに)、
カウンターに並んだボトルを嬉しそうに見ながら、
「もし今地震が来たら、どの子から守ろうか決められません」
と笑っていました^^
本当に好きなんですね~。こちらも楽しくなりました♪

1人で深酒しても虚しいだけなので、予告どおり1杯でやめて、
12時には就寝です。

★ ★ ★

良く眠って、6:30起床。

今日もいい天気です。

そしてこれが朝ごはん。
和定食です。



でも何故か、パンだけブッフェ形式になっています。
ゴハンあるんだから、パンはいらないだろう…と思うのは私だけでしょうか??
とりあえず、ゴハンだけでいいです(笑)
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旅日記5

2008-10-26 21:48:04 | 旅行・参拝
清涼寺からてくてくと歩いて嵐山方面へ。

夕方とはいえ、まだ観光客はいっぱいです。
でも早いお店は店じまいしてます。

そういえば、野々宮神社って、なぜか一回も行ったことが
ありませんでした。

嵯峨野、何度も来ているし、源氏物語大好きなのに^^;

というわけで、鬱蒼とした薄暗い竹林を進んで
野々宮神社です。



こんなに竹林の中の薄暗い小さな神社だったのですね。
夕方とはいえ、ここはさすがに女子が多く、
人力車の観光客もイッパイなので安心して行けました^^

さて、再び通りに戻り、バス停を目指しますが、
ふと立ち寄ったよーじや…

トイレが可愛かったので思わず写真撮りました(笑)



洗面所のシンクもこんな感じでした♪
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旅日記4

2008-10-26 21:27:49 | 旅行・参拝
清涼寺、来ましたっ♪

だんだん夕方に近づいてきています。

清涼寺も、見どころが多くて大好きなお寺です。
嵯峨釈迦堂、境内も広く、信仰の香りがぷんぷんします。
予想外に規模が大きいのもまた魅力的です。

バス停から入ってきたので、仁王門は無視して、
いきなり一切経蔵からスタートです。



声明のような声が聞こえます。
夕方のお勤めかと思ったら、録音です(笑)
そういえば、私は大学が仏教系大学(真言・天台宗系)でしたので
在学中に声明のCDもらいました^^
聞いていませんでしたが・・・
(そもそも私は仏教学部ではないですし)

ここは文化財もとても興味深いです。
以前来たときは、光源氏のモデル、源融の面影を残した阿弥陀三尊像を
見てみたい…くらいの気持ちでしたが、
ご本尊の釈迦如来の中に、絹製の五臓六腑が入っていた…
という発見は、とても衝撃的でした。
釈迦如来も生身の人間と同じように考えられていたのでしょうか…?
ちょっとありえないような…(--;)
そして、その五臓六腑がこれまた良くできていて、
10世紀頃でも人体解剖なんてしていたの~と衝撃を受けたわけです。

…という気持ちを再び味わってみたいと再訪★

ここもお庭も回廊もきれいなんです。
すっかり夕方っぽく山の陰に陽が落ちてしまいましたが、
少し紅葉も始まっています。



霊宝館の中の、阿弥陀三尊像はとっても美しいです。
阿弥陀物は、光背も素晴らしく表情もりりしい。
これが源融…?
左右の勢至菩薩も、観音菩薩も、とっても美しい表情です。
瓔珞などの装飾や、衣の流れる様、印を結ぶ繊細な指先、
そしてくびれた腰!

この三尊像と、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像は、たぶん
一生見続けても飽きないのではなかろうか…^^;

一通り見たら、もう17時近く。
だんだんと山沿いの空気もひんやりとしてきました。

そしてふと境内の地図を見ると…
あ、聖徳太子殿があります…

とりあえず行ってみましょう★



ほら、夢殿です。
どういう因果があるのかよく分かりませんが、聖徳太子自体が
既に信仰の対象だったからでしょうか。

ちなみに源氏物語のスタンプラリーなるものを一帯でやっており、
清涼寺では、光源氏のスタンプをゲットです(笑)
ちなみに野々宮神社は、もちろん六条御息所でしたが、
光源氏だけしか押していません…。


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旅日記3

2008-10-26 20:36:43 | 旅行・参拝
さて、再びバスに揺られて桂川を渡り、嵐山を通過します。
さすがに土曜日で晴天。観光客でにぎわっています♪

大覚寺もそれなりに結構人がいました。

嵯峨天皇の御所だった門跡寺院だけあって、規模が大きくて
好きな場所です。



キレイです。
寝殿造りです。



私、回廊がすごく好きなんです。
まっすぐ行って、直角に曲がる…。
回廊、歩いているだけで本当にドキドキします。

そして、御影堂では、お参りの方々相手に、若いお坊様が説法をしていらっしゃいました。
途中から一緒になって聞いていたのですが…
それがとても心を打つ内容で…
今まさに自分が日々悶々としている内容だったのです。
それが何かはヒミツですが、これで私の心に光明が差したのは確かです^^

それから本堂を通って、回廊を曲がると正面が開けて、
大沢の池が目の前に広がります。
天気も良くてのどかです。
平和だなぁ…。
たとえ平和じゃなくてもそんな言葉が口をついて出そうな光景です。



そして写経をすることにしました。
般若心経一巻を浄写いたします!
無心に文字をなぞっていると、心が落ち着いてくるから不思議です。
実は今回の旅、単なる観光ではなく、一つの迷いを断つために
来ています(笑)
昔から、何か決断したい時や、日常に疲れたときに京都に来て
浄化されてきましたから、今回もそのつもりで^^
くれぐれも何に悩んでいるかはナイショです。
大したことじゃないんです、きっと…^^;

写経をしながら吹っ切れました。
吹っ切れたってことは、無心になっておらず、
文字を追いながらも、色々と頭の中はフル回転していたのかもしれませんが、
迷いもなく、一気に結論に達したのは我ながら不思議です。

そこからは筆が軽くなりました。

般若心経、私には割となじみがあります。
以前いた会社の創業者が、仏教の信仰が厚く、
年に数回、会社で仏教行事がありました。
花祭りや、大般若といわれる会で、和尚様がいらっしゃって
みんなで般若心経などを唱和するんです。
あと、交替で2年に1回くらい、参禅会もありました。
禅宗(曹洞宗)のお寺に行って座ります。

さて、写経が終了すると、お焼香をして煙で写したものを
清めて、奉納します。

何か、スッキリ★

次は歩いて清涼寺に向かおう…と思っていたところ、
丁度バスがいたので、短い区間ですがバス移動です。
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旅日記2

2008-10-26 11:16:51 | 旅行・参拝
京都駅にたどり着いたのは12時前頃です。
結構城南宮でゆっくりしてしまいました。

そこからはバスを利用して松尾大社へ向かいます。
実は松尾大社は初めてなんです。
お酒好きなのにね(^^;)

さすがは日本最古の神社だけあって、岩や木や滝を神様の
依代として信仰したんだな~というのがはっきり分かります。

木も、岩も、滝もりっぱに祀られています。
まずは本殿にお参りをし、庭園へと入ります。

宝物館には、3体のご神像や、かなりの古文書が展示されています。
古文書は織田信長や徳川家康や、源頼朝…壁一面に大きく拡大されているので、
宝物館に入ると彼らに囲まれている気が…。コワイ…^^;

宝物館には、おじいさんが常駐していて、いろいろと解説をしてくれました。
幸い私は一人だったので、おじいさんも学者のようにとっても丁寧。
しかもとても面白いお話を聞かせてくださいました。

それはご神像についてのお話です。
真ん中にいる、唯一の女神、中津島姫命についてなのですが、
海上守護の神様で、広島厳島神社のご祭神と同じだそうです。

そして、水の守護から、古くは弁財天も同じということで、
江ノ島や他の弁財天(せっかく聞いたのに、忘れちゃいました--;)と
共通項が多いそうです。
弁財天像には蛇がつきものだそうで、つまり、像をよく見ると、
女神の膝の上に、服のしわのように見える蛇が1体、
組んだ腿の下にも1体、
そして頭の上には結いあげた髪の毛にも見えますが、真横から見ると、
まさに大陸文化かと思うかのような、見事なコブラが乗っているのです!!

縁起を見ても、この神像は衣服も唐式で、大陸文化の影響を受けています。

このおじいさん、何年もこの像を見続けて、いろいろな発見をしたそうで、
侮れません。

さらに、この女神なぜかよく見ると、顔がななめ下を向いていることに気付きます。
なぜ正面を向いていないのかというと…

これもおじいさんの研究結果だそうですが…。

いわく、
「この像には顔が4つある」とのこと。

おじいさんは私の手をとって、かなり興奮した感じで、
「ほら、まずは左横からみてごらん」
と引っ張っていきます^^;

正面から見ると、温和な女神像、これが1つめ。
それが、左から見ると、鼻筋の通った、西洋系の美人顔なのです。

額からまっすぐに延びる鼻梁は、西洋人の特徴ということで、
大陸文化の聖人のようなきれいなお顔なのです。
(東洋系は、眉間でいったん窪むので、額からの直線にはなりません。
知りませんでしたが…。)
これが2つめ。

そして3つ目は、右横からの顔。
怒った顔です。
正面から見ると気付きませんでしたが、
眉の角度や、口元が微妙に違うようです。

そして4つ目。
それは、しゃがみ込んで見上げてみると…
あれ?女神だったのに、力強い男顔に見える!!

さっきの隠された蛇にも驚きましたが、
この顔のおはなしにも驚きました。

おじいさん、あんた何者だよ…みたいな感じです。

次の拝観者が来たので、私は再びお庭へ。

でも、このお庭への道、すっごく怖いんです…。



ぐるりとお庭を回って、建物と松尾山の間の道になるのですが…
ほら、うっそうとしていて、怖くないですか!?
なんだか、入っちゃいけない雰囲気です。
神隠しにあいそうです。



さらにこっちは立ち入り禁止。
禁域の磐座へ向かう道だと思うのですが…
やっぱり異界への入口っぽい雰囲気です。
まだお昼過ぎなのに薄暗いし…。

このちょっと怖い道を抜けると、またちょっと怖い雰囲気の
霊亀の滝。
正面には天狗の顔に見えるという、人面岩もあるし、
ワクワクする反面、実は鳥肌たってました(汗)
天狗岩、にらんでるんですもの…。

その後は蓬莱の庭などを見て癒されましたが、
けっこう怖かったですね・・・。

最後はお酒の資料館を見て終わりです。



ほら、妙にセクシーな人形がいますよ(笑)
かなり違和感ですが、面白いのでよしとしましょう^^

そして再びバスに乗り、目指すは大覚寺です★
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ようやく旅日記★

2008-10-26 02:48:26 | 旅行・参拝
波瀾万丈の京都旅行から1週間経ってしまいました。

ようやくおさらいしたいと思います(^^)

まずは城南宮!!

以前はあまり意識したことがない場所だったのですが、今年は源氏物語1000年ということと、実は都の結構大事な場所だった…ということに気がついて、早速行ってみました。

地下鉄に乗って竹田駅へ。このエリアは初めてです。

平安京ができたとき、南の守りとして創建され、
さらに、ここには白河上皇が大きな離宮を造られたんですね。
だから貴族の庭だったのか…
と、なんとなく「源氏物語の庭」というイメージしかもっていなかったので、
パンフレットを見て、由緒に納得する自分。

ちなみに四神相応で、
南は城南宮、西は松尾大社、北は上賀茂神社、東は八坂神社が都の守りです。

さらに、熊野詣に先立って、道中の安全を祈願したことから、方除け、旅行安全の信仰も生まれたそうです。
旅のスタートにはホントにふさわしいです。

また、方除けのことから、家を建てる方や、工事を始める方などが、
お守りやお札を買ったり、祈祷にいらしていました。
ちなみに私も八角形の方除けのお守りをゲットです。

お参りを済ませ、いよいよお庭へ入ります。

まずは「春の庭」。

ここには、源氏物語に登場する植物が植えられていますが…
さすがに「春の庭」というだけあって、この季節は何もない…

しかもすぐ横は名神高速道路…ちょっと興覚め…。

がっかりしながら、「平安の庭」に移動。

こちらは、緑の苔の絨毯や、
秋の草花や、枝垂れ柳など植物もなんというか「色がある!」という感じで、
先ほどまでとのギャップにちょっと興奮してしまいました(笑)

ここがあの「曲水の宴」をやるお庭です。

木陰に小川が流れ、なんとも雅な雰囲気を醸し出しております。

そして斎館では、10月の間、源氏物語千年記念特別展で源氏物語の白描画展をやっているので見てきました。
絵を見ながら内容をおさらいするイメージです。
カラーの版画の展示もありましたが、細かくて色彩もとても美しかったです。

展示の横では、「曲水の宴」のビデオ上映コーナーがあったので、ひととおり見てきました。

川上から、鴛鴦(おしどり)の人形の背に乗せた杯を流し、川下にいる歌人は、
それが流れ着くまでに和歌を詠みます。
そして杯を取り上げてお酒を飲む…というイベントです。

なんともまったりとしています。

ふつうに和歌を読めばいいのに…と思いますが、そういうところにも、
杯を流すなどの、ひと手間を加えて、流れ来るまでに歌を詠めるか…
というゲーム感覚に仕立てたところが、悠長な貴族文化…というか、
貴族のお遊びだったんでしょうね(^^)

このあたりで、関西からのオジサマ集団がにぎやかに登場してきたので、
私は退散。

再び地下鉄に乗って、京都駅を目指します。

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