うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

豊川稲荷へお参り。

2010-08-01 01:41:00 | 旅行・参拝
豊川稲荷の東京別院にお参り。
赤坂見附駅で下車、徒歩5分くらいです。

O姉サマのお供で、ここの縁切りと禍事災厄よけの叶稲荷尊天へのお参りが目的。

初めてお参りしましたが、なかなかに立派でございます。

写真は本殿。



お稲荷さんだから、神社…と思っていたら、本殿はまるで寺院の造り。
本殿には、靴を脱いで上がってお参りできます。
…まるでお寺でしょ。
天井も、すすけたようにまっ黒になっていて、積み重ねた時間によるものなのか、
護摩でも焚いたためなのか分かりませんが、とにかく重厚です。
でも、とっても落ち着きます。



奉納された幟旗を迷路のように進むと、小さなお社がいくつかあって、
油揚げがお供えしてあります。

おっと豊川稲荷、豊川陀枳尼天という仏法守護の善神…と説明がありました。

確かに、お稲荷さんはインド神話がルーツの陀枳尼天が真言密教に入ってきて、
それが神仏習合された…という話は聞いたことがあります。

どうやらお稲荷さんも単純ではないようです。

こちらの豊川稲荷は陀枳尼天を稲荷神として祀ったもので、そういういきさつから
寺院様なもの、
(となると、本堂内がまっ黒に見えたのも、護摩を焚いた可能性大ですよね、
真言密教ですから…)

もうひとつは伏見稲荷系の農耕神を稲荷神として祀ったもの…

同じ稲荷ですが、ルーツに差異があるようです。

本当にこの世界は奥が深くて難しい…。

さて、豊川稲荷(東京別院)の山門(…っていうからやっぱり寺院なんだな…)の
掘りものです。



稲穂が取り巻くようなモチーフ。
やっぱりお稲荷様と言えば農耕神です(^^)

ちなみに陀枳尼天は、南町奉行所の大岡越前が深く信仰したそうで、そのときの御尊像が
こちらにいらっしゃるそうです。
境内に越前の説明と「目安箱」があって「なんで…?」と思った理由はこういうことだったんですね。
コメント
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