江戸東京博物館で、9月1日まで開催中の「花開く 江戸の園芸」を観てきました。
会期中、三回の展示入れ換えがあったようです。
観たのは第三期。
なかなか面白かったです。
…というのも、居間までの気にしたことがなかったのですが、江戸時代の浮世絵を、よくみると美人の後ろに鉢植えの盆栽が…なんていうのが少なからずあるのです。
盆栽…。
万年青(おもと)とか、松葉蘭などの珍しい植物を図録にしたり、植物図鑑みたいな画集も出されていたようです。
また、鉢にも柄いりなど、鑑賞を意識したものが作られ、植木屋街が出来て将軍までも通った記録があるという…。
隅田川や王子の飛鳥山に桜を植えるように命じたのが八代将軍吉宗ですから、そして上野の山で花見をする文化が始まっているのですから、なんかもういかにも天下太平の世というか、娯楽を楽しむゆとりある社会だったんですね。
京都などで主に寺社に立派な桜があるのと、東京(江戸)の桜の名所とはまったく趣が違うなぁと思っていたのも、納得できました。
そもそもの目的がまったく違うのでしょう…。
当時の江戸の名所図絵を見ても、亀戸の藤とか、今も変わらず名所であるところばかりで、改めて江戸時代って近いな~と思いました。
浮世絵も素敵でしたが、花鳥風月を愛でた日本人の文化が江戸時代にさらに進化したのを感じました(*´-`)