か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

レーザー核融合

2012年12月19日 | 学問

核融合の方式にはこのレーザー核融合とトカマク型の磁気核融合しかない。最近は、ドーナツ型の磁力線を球形にしてプラズマを閉じ込めようかとか考えられているが、うまくいってない。このトカマク型は強力な磁力によって、磁力線を切るようには水素が動けないところに着目した。

フレミングの左手の法則だ。ただものすごい電力が必要で、その電力以上のエネルギーが取り出せないことには意味がない。ユーロ諸国の共同開発に世界一を譲ってしまったのが残念だ。

よく核融合と並んで議論になって残念なのが核分裂だ。核分裂型の原子力発電は過去の遺物である。国産の原料はあるか?いつまでその原料があるか?廃棄物はどうする?安全なら東京湾につくれ。

ということは言いたいが、いくらでも議論できる機会はありそうなので、今日は浜松フォトニクス(Hamamatu Japan)という会社のすごさに驚いたので書きたいと思う。

みなさんの好きなLEDもレーザーもおおざっぱにいうと同じ原理で動作している。ただ光が波である性質を利用して、電子のエネルギーが下がるとき発する光に規則性を持たせ、そこに定常波が生じるようにしたのがレーザーだ。みなさんの家のTVのアンテナに魚の骨みたいな恰好をしたのがあるが、実はその骨と骨との間でやはり定常波が造られている。

こうして電子レベルで強められた光は単波長で単振幅で位相までそろっている。この光を燃料プラズマに照射するとプラズマは爆発的に拡大する。水素原子が爆発するわずかの時間差を利用し、その爆発のとき燃料の中心部へ向かうエネルギーによって核融合をおこそうという考え方だ。

これには無理がある。一億気圧をこの爆圧だけで作れたとしても維持するのは不可能だ。一億度を保存する容器って何がある?

何も知らずに自民党のポチは核分裂にこだわるが、絶対に将来性がないことにこだわるのはかわいそうな人のすることだ。一方、一億度がどんなに夢であっても、可能性に賭けることと将来性の全くない核分裂にこだわることとは雲泥の差がある。

海水1?が76?の石油のエネルギーになるんだ。放射能は出ない。海水は無限にある。

浜松フォトニクス(Hamamatu Japan)は弱いレーザーからこの核融合レーザーまで作っている。しかもカミオカンデの光電管を作ったのもこの会社だ。レフチェンコ光というきわめて弱い電子の放つ光をとらえた。

理系ならこういう会社に行け。親方日の丸の大学や独法と対等に私企業が参加するところがすごい。しかも一番コアな部分を作った。

 
Posted at 2012/04/09
 
 
 
 
 
 

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