か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

密陽  これでも国か

2024年04月27日 | 韓国
これでも国か。若者は国の将来に絶望して叫んだ。パククネ大統領に対する100万人のデモ。

当時の韓国は国民に不可能なことを要求した。頑張って一流大学に行け、と。バカなことを言うな、カネも勉強の環境もない人間にどうしろというのか。100人で一個のイスを争って、全員みんな椅子に座れという。

不条理。

ソウルのアパート価格が1億(円貨)を超える現実。1ヶ月に10万づつ返しても2000年かかる。金持ちは転売して一瞬で返す。

不条理。

給料は最低だけど子供を産めという。保育園も学童保育もない中で子供を産めという。韓国の離婚率は50%。理由は主に経済的破綻。

不条理。

私は日本のことを言ってるのではない。念のため。日本は違うよね。

このような状況に、「これでも国か」という言葉がデモ隊から全国に広がった。

韓国を象徴する事件が密陽で起きていた。

概要
妹と2つ年上のいとことの3人で密陽市に行き、男子高校生と会う。男子高校生は密陽市内の3校から構成する不良集団「密陽連合」のリーダーに女子生徒3人を紹介した。リーダーと不良集団約10人は、女子生徒3人を脅迫して殴るなどして、旅人宿(ヨインスク、簡易宿泊施設)に連れ込み、そこで集団性暴行を行った。 by wiki

韓国の事件であることの特徴。それは事件のその後。被害者は精神に不調をきたす。事件後も脅迫は続いていた。自殺未遂。母親が警察に申告。加害者のうち14名に逮捕状。しかし、ここからがポイント。被疑者が刑事罰を受けることはなかったのだ。そればかりか、警察に知らせたことをネタに被害者を脅迫し個人情報をネットにさらした。そのこともおとがめなし。

こともあろうに、警察の対応はこうだ。一人一人対面させては「入れたか、入れなかったか」と警察官が被害者の目の前で問いただし、被害者を保護するどころか報復の恐怖と羞恥心を与えていた 。by wiki


僕は言う。これでも国か。日本との比較に話をすり替えられるのは低能だからだ。悪は絶対的に存在する。今密陽市で20代になった犯人たち、約40名。密陽の町を歩いている。顔も氏名も保護されて。

これも不条理。


町は悲しさに満ちていた。僕は韓国の田舎に家を買って退職に備える予定だった。もちろんそんな気は消えた。

映画「密陽」のセットを見学した。ソンガンホ主演映画。緻密な脚本でリアル感が増す。僕は薦めます。

セットの中のカフェ。コーヒー、160円。味もまあ良い。ソーサなし。

密陽のホテル。こんなところでもカネをとった。

などなど、いちいち書けばきりがない。個々の不愉快さは省略。

疑問はずっと残っている。釜山に帰り空気が変わるも、あの妖気は何だったのか、ひょっと韓国全土の田舎がこうなのか、ずっと考え続けている。友人の韓国人大学院生は言った。わざとだよ。ソウル一極集中政策。篩(ふるい)からこぼれた奴なんか知ったこっちゃあないよ、ウリナラの政府は。やがて黄砂のように日本も覆うに違いないから。そうなること否定する要素、なにかあるかい。

なるほど不条理。

僕は釜山に向かった。サウナから出たときの気分。

<つづく>



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