けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「蛇行する月」(桜木紫乃著)

2017-03-05 12:00:00 | 書籍(小説)
桜木紫乃さんの小説「蛇行する月」を読んだ。

桜木さんの作品は初めてであるが、
文庫版の帯に書かれた文を見て買ってみた。

『しあわせは自分が決めればいい』
ラストの四行は
世界にごまんとある小説の中で、
もっとも力強さに満ちたものだと思う。



道東の湿原高校(図書部)を卒業した、
須賀順子を中心とした女性たちの連作集。

須賀順子は、高校時代、
好きだった教師の官舎を訪れ、告白をするが、
拒絶され、校内でも問題になる。
卒業後は、老舗和菓子店に勤めるが、今度は、
20歳以上年の離れたそこの主人と不倫の上、
妊娠し、逃亡。その後、全国を転々とする。
その後、東京郊外の小さなラーメン屋に落ち着き、
逃げた男と息子の輝と三人で暮らす。

北の大地で悩みや孤独を抱えた元部員、
戸田清美、藤原桃子、小沢美菜恵、角田直子。
そして順子の母・静江、順子の夫の元妻・弥生。

故郷を捨て、極貧の生活を“幸せ”と言う順子をみて、
幸せとは何なのかを考えさせられる。

決して楽しい話ではなかったが、
そういうものかもとは思わせる内容であった。

そして、今日のおまけ。



にこにこ遊んだ後は、ベッドですぴすぴ。



可愛い。







体を撫でると、さらに深い眠りに。







笑いながら寝ている。



良い夢を見るんだよ。
コメント
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