けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

ビジ本「野村ノート」

2020-05-05 17:30:00 | 書籍(ビジ本等)
あまり書くこともないので、
3月以降に読んだ本について、書こうと思う。

2月11日に野村克也さんが亡くなられた
野村さんのことは、プロ野球選手としても、
監督としても、評論家としても、
尊敬できる方で、とても好きであった。

野村さんの著書をいくつか読んできたが、
まずは「野村ノート」。
2005年の出版時に購入し、積読の書である。



意識改革で組織は変わる。
管理、指導は経験がベースとなる。
指揮官の最初の仕事は戦略分析にある。
才能は学から生まれる。
中心なき組織は機能しない。
組織はリーダーの力量以上には伸びない。
指揮官の重要な仕事は人づくりである。
人間学のない者に指導者の資格なし。

感謝こそが人間が成長していくうえで
もっとも大切なものである。

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
(考え方が変われば行動が変わる。)
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。 

リーダーは、
絶対に結果論で部下を叱ってはいけない。

先入観は罪。固定観念は悪。

正しい理念が正しい応用力を導く。

「決断」と「判断」は全く意味が異なる。
「決断」とは賭けであり、覚悟を決めること。
「判断」とは頭でやることであり、
知識や経験がものをいう。

(諸葛孔明が残した家訓)
優れた人は静かに身を修め徳を養う。
無欲でなければ、志は立たず、
穏やかでなければ道は遠い。
学問は静から、才能は学から生まれる。
学ぶことで才能は開花する。
志がなければ学問の完成はない。

信は万物の基を成す。小事が大事を生む。
エースは鏡でなくてはならない。
仕事をするうえで必要なこととして
3つの能力がある。
「問題分析能力」「人間関係能力」、
そして最後ひとつが「未来創造能力」である。

すばらしい中心選手がいるチームは
常に優勝を争う上位にいることができる。

人をつくって初めてチームづくり、
試合づくりに着手できる。

誰だって、不平不満はあるわけだが、
それを口にするかしないかが、
いい組織とだめな組織の境界線になる。

不満のない人などいないのだが、
それをぐっとこらえられる抑制術は、
人間教育ができていないと持ち得ないものだ。
不満を持っているということは、
裏を返せば理想を描いているということである。
理想と現実が重ならないから不満をいい、
ぽやくのである。
人間には自分の思うようにならないことが
ふたつあるという。
ひとつは「人間はひとりでは生きていけない」
いうことだ。
もうひとつは「自分の思うようになることは
ほとんどない」ということ。
自分の思うようにしたい。
ところが現実はなかなか思うようにならない。
そこに理想と現実のギャップが出てくるわけだが、
だからこそ努力が必要である。
自分の思うようにするために努力していく。
その先にあるのが理想であり、
夢であり、希望であり、願望である。

組織というのは、
チーム全体の方向性(まとまり)が
もっとも大切なのであって、
すばらしい素質を持って1番から9番まで集める。
そうしたことがまとまりを
上回るかといえば決してそうではない。

いくら個人で優秀な選手を集めてきても、
それぞれの役目を果たさなくては、
チームとしては機能しない。

監督と選手の要求とは、
常に相反するものである。
監督はチーム第一、選手は自分第一である。
監督の要求とは、
①自主性を持ってほしい。
②何のための試合なのか、その目的、目標を明確に持ってほしい。
③監督が何をしてほしがっているのか知ってほしい。
④野球が仕事なのか、それとも勝つことが仕事なのか、自覚してほしい。
⑤ファンが何を要求し、何に感動するか考えてもらいたい。
一方、選手側の要求とは、
①自分の能力を評価してほしい
②自分に何を期待しているのか教えてほしい。
③結果がだめだったとき、その過程を知って
 ほしい。
④ライバルに比べて自分の評価が低いのは
 なぜか教えてほしい。
⑤自分がいった意見に対し、よいか悪いか、
 悪いのであれば、何がどう不十分なのか
 教えてほしい。

とても参考になる言葉ばかりである。
組織で働くものにとって、
本作は何度でも読み返していく名著である。

では、今日のおまけ。


可愛い。


こんな顔を見ると、頑張らねばと思う。
まだまだ会社で頑張るからね。

おしまい。






コメント
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