鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

病院システム

2017年06月28日 00時00分01秒 | 紹介

 居住地を管轄する住民サービスの一環として、毎年実施されている成人病検診がきっかけで、検査結果によっては、さらなる精密検査が必要と判断された場合には、充実した検査設備や、専門の医師が常駐する病院への受診を紹介され、紹介状による病院間のやり取りによって、適切な処置が行われ、この制度によって、多くの救われた命や、早期のがんの発見等に結びついている。

 

 一方で、住民とハブとなる広域病院や、救急病院等との情報交換の場は思っていたほど多くはない。もちろん、どのような地域の病院であれ、ホームページを備え、多くの手段で、広報活動が行われていても、常に隔靴掻痒の感はぬぐえない。というのも、風評というのか、聞き及んだ噂は、容易には訂正が聞かず、なかなか正しい情報には入れ替わらない。そのような不安は、地域のいわゆる町医者の紹介や推薦段階から信頼関係が醸成できていない場合が多いように思える。

 

 風評は、どちらかといえば、マイナスイメージが強調されやすく、例えば、救急病院に指定されていた場合でも、地域住民は救急救命の実態すらわからず、夜間の騒音と結びつけ、安心ではなく、不安を持つようで、暇な病院であり、評判が悪いなどと実態とは相当かけ離れた判断を持つにいたる。これは異常事態としてセンセーショナルに番組を組む一部のマスコミの影響もある。また、ドキュメンタリーばかりではなく、脚色した医療現場のドラマ化の影響も大いにある。

 

 病院の経営については、最新機器導入により、機器の減価償却や、効率的な経営を表に出し、検査機器を多用した過剰診療なども批判の対象となっているし、系列の医科大学においては医師免許取得率・国家試験合格率など、間接的な情報による偏見も影響している。

 

 我が国が、高度の医療技術や、医療・保険制度を持っているおかげで、平均寿命も長く、乳幼児死亡率等も、最も低い国となっている。それと相反する上述のような風評や、信頼関係の欠如等はどのように考えればよいのか判断に迷う。

 

 本来、病院は、受診に、トリアージ(triage)的な判断がなされ、重篤な患者の受診優先がなされるべきで、サロン化した、高齢者集団の憩いの場となっている場面に遭遇すると、緊張感がなくなってしまった医療現場の見直しは、再考されなければならないと思える。しかしながら、異なる視点から考察すべき問題点もあるようで、医師会や、医療行政、薬価、現代医学と情報共有、医師の質的、量的、技術的、問題等、病院システムを構築する要素等時代に合わなくなってきた分野も多い。