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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

和菓子専門店の閉店(2回シリーズその2)

2014年02月08日 00時00分01秒 | 緑陰随想


 便利さは人それぞれなので、同じ行動を取るわけではないが、自宅の近所に個人店舗が無くなると買い物難民が発生するということが他人事ではなく、将に身に沁みて判るようになった。インターネットの通販での買い物や、郊外型の量販店・スーパーマーケット等への買い出しを利用しているので特段の不便さは感じているわけではないが、高齢化社会は近所の個人商店も同じ歩調で高齢化し、跡取りが居ない和菓子店のようにいずれは店舗をたたむ事になる。季節を感じる和菓子店へささやかな楽しみも遠のく現実を直視せざるを得ない。

 自分の行動を振り返って見ると、最近親戚へ行かなくなったことに気が付く。シーズン毎に叔父や伯母の家に行き、従兄弟や又従兄弟と会話することや遊ぶことが無くなった。
 横浜や都内に在住していたので気軽に出向いていた。何も用事が無くても行っていたし、和菓子が多かったが、地元の和菓子店で購入し、必ず手土産を持っていった。最近では、親戚付き合いも疎遠となり、叔父や伯母も他界し、手紙のやりとりや電話もしていない。

 多くの従兄弟や又従兄弟も自らの生活が多忙なのか、連絡はほとんど無い。生活が豊かになり、携帯電話や、交通機関等、世の中が便利になったことと裏返しに親戚付き合いが遠のいていることに気付く。電話もなく、バスや電車の本数も少なく、貧乏であった時代には家族や親戚の結束が強く、それでいて不満や違和感はなかったのである。

 現職の時は仕事のことで手一杯であり、近所のことなど深く考えることもなく過ぎてしまったが、退職後、余裕が出たのか、昔を懐かしむ想いが生まれてきたのかよく分からないが、親戚付き合いも中断すると遠のくばかりで、簡単には戻せない。買い物難民と同様に、時間の流れとその変化を感じている。(このシリーズ最終回です)


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