「友人中道敏彦氏紀行文の投稿です」
(4)酒田、湯殿山
酒田海鮮市場でづけ丼の朝食をとって、9時に日和山公園に行く。鶴岡から舟で酒田に着いた芭蕉が舟を下りた所で、公園の脇に芭蕉道がある。公園は川沿いの街中にあり、よく整備されていて気持ちが良い。日枝神社を見て、公園の中心部の高い所にある芭蕉像と2つの句碑を見る。
暑き日を海にいれたり最上川
あつみ山や吹浦かけて夕すずみ
公園の展望台から最上川の河口を見渡すことができた。
30分ほど公園にいて、月山道路で山形に向かう途中、湯殿山を見学する。湯殿山の分岐点から山に入ると、道端にまだ雪が残っており、天気も小雨が降りそうである。10時45分、湯殿山バス停に到着、丁度本宮行の専用バスが出発するところだった。バスは細い道をくねくね登って1㎞、約5分で本宮下に着いた。
そこから少し歩いた所が本宮である。周りの山は傾斜が強く、谷筋に雪が残っていていかにも険しい感じがする。
湯殿山から約1時間で山形駅に着いた。駅ビルで相変わらずのざる蕎麦を食べて、2時過ぎの「つばさ」で帰途についた。
今回の旅は、いわばおくのほそ道の最難所をめぐる旅であり、われわれもその一部を楽しむことができた。旅をして思うのは、視点を変えれば新しい発見があるということである。芭蕉も見たであろう、というだけで風景が違って見える。
それにしても気心の知れた友とのわがままな旅はいいものだ。M君、A君、今回もありがとう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます