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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

死後の旅その1

2016年09月03日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 法事があり、急遽女房の実家へ戻ることになった。99歳の誕生日を迎えた義母が前日の深夜1時に他界したのである。特養ホームに入所していたが、約十日前に戻ってきたが、その後、様態の変化が連日気がかりではあった。夜間に鳴る電話には神経をすり減らしていたところであった。死因は老衰であるが、数日前からは意識はなく、呼吸も時々止まる状態であった。施設の方で、点滴と酸素テントを張っていただいていたが、天寿を全うしたといえる。死亡の電話連絡は女房の方へ入っていたので、自分は翌朝知った。

 

 取り急ぎ、航空機の手配を行ったが、土曜日と夏休み明けでもあったため、空席は僅か3席であった。予約を取り、併せてレンタカーも何度か使っている店舗へ依頼した。法事に必要な喪服やその他着替え等をザックに詰め、飛行場へ向かった。午前11時には目的地の空港に到着し、義兄と合流し、その足で亡骸を安置してある特養ホームへ向かい、自室のベッドに横たわる義母と対面した。

 

 すでに検死は特養ホームが手配してあり、死亡診断書もできていた。同時に葬儀社の方へも連絡がいき、搬送用の車も特養ホームへ向かっているとのことであった。しばらくして遺体は葬儀社の方で車に乗せられ、斎場へ安置される手筈である。その後、斎場で葬儀社との話し合いに入り、檀家の寺の住職を呼び寄せ、枕経を挙げていただき、その後、住職を入れて、葬儀の打ち合わせを行った。

 

 通夜については翌日17時からとし、10時から納棺、翌日は28日が友引であったため、葬儀は1日後の30日13時とすることとした。地域の風習で、火葬は葬儀の前に行い、葬儀はお骨で行う。そのため、出棺は火葬場の始業に合わせ、早朝となった。

 

 親戚への連絡や出迎え等には直接かかわらなかったが、しかるべきルートでの連絡が行われた。ほとんどの弔問客は親族で、遠方から自家用車で駆けつけてくれた。数十年間お会いしなかった方ばかりであり、白髪の初老の姿には時間の経過を改めて感じた次第である。家族葬で執り行うことにしたが、これも、無き義母の希望であり、地域にはなじみがなく、その後の展開で多くの点で行き違いがあったが、通夜は無事に終わった。

 

 翌朝は早めに起床し、納棺の準備に入ったが、段取りも分からず、葬儀社が中心となり、死装束に変えられた義母には死後の世界を暗示する思いもあり、切なさで胸の詰まる思いであった。



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