きわめて大きなテーマであり、誰しも持論があり、関心のある分野や問題とするところは大きく異なっているが、共通認識を得るには労力と時間がかかることは承知の上で、問題の切り口を提供させていただければと思い、テーマとして取り上げた。
我が国の学校教育は、既に、江戸時代には藩校や寺子屋での教育が始まっている。国策としては、明治以来100年を超す歴史を持ち、毎年生誕する乳幼児が成長し、入学する年齢に達することで、単純に教育現場には対象者が120~130万人を抱えることになる。小中学校の9年間の義務教育と大卒までの7年間の高等教育で、総計16年間の学校教育制度が主たる骨格である。
教育基本法に掲げる教育の目的は、人格の形成を目指し、平和な国家、社会の形成者として真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身とともに、健康な国民の育成を期して行わなければならないとしている。また、教育の方針は、教育の目的を達成するために、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によって、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならないとしている。
では、実際はどのようであったか、自らの経験と比較しながら振り返ってみる。
教育は人の成長に合わせ、人格教育と、物事の知識、理論を体系的にかつ、段階的に教えることとされている。古い教育を受けたといわれるかもしれないが、義務教育後、高等学校、大学とそれぞれのステージでは選抜が行われ、競争原理の中で育てられた。学校では知識を学び、社会の仕組みや、生活態度等広範囲に及ぶ。役に立ったこともあるし、無かったとまではいえないが、未だに、分からないこともある。社会人となれば、学校で教えてくれなかったは禁句である。学校以外で学んだことは学校教育がベースであって、自らが独学しなければならないことがほとんどであったといってよい。(次回へ続きます)
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