昨日、予約を行った大学病院で受診した。指示された11時に公共交通機関を使って病院へ赴く。すでに8時半から受診予約の方が5名ほどいて、待機室には体を動かして排泄を促す姿が目に付いた。集合時間は30分ぐらいの余裕があるため、第二陣では自分が先発であった。すでに3日前から、検査に望むための食事制限があり、前日は病院の売店で売っているクリアスルーという食事(朝食、昼食、夕食の3食)を摂り、当日は食事抜きで望んだ。以前といっても30年前であるが、このときは、前日に入院し、病院には2泊した記憶がある。今回は日帰りである。
血圧の測定後、ロッカー室に通され、病院が準備している検査服に着替える。いよいよ検査開始である。内視鏡検査は、臓器に残留物がない状態でないと検査ができない。そのためには、事前の食事制限と、検査前の残留物を全くない状態にしなければならない。排泄を促すための薬剤を入れた水溶液をゆっくりと1000mlを飲む。時間にして1時間程度である。その後は500mlの水かお茶を飲む。この間も便意を催せばトイレに駆け込み、普通の人では5~10回ぐらい繰り返すと排便は透明な液体になる。トイレへ行った回数をカウントするが、4回以上は排便の色を看護婦がチェックしてくれる。便意に個人差があるようで、10回以上で基準をパスする人もいるようである。
基準のパスが伝えられるといよいよ内視鏡による検査にはいるが、血圧、脈拍、体温等をチェックされ、全身麻酔の注射が行われた。注射の前には、アレルギー症状や、睡眠薬の服用状態、病歴等もチェックされる。検査中は麻酔で全くわからなかった。気が付いたときは別室に移され、しばらく安静を指示された。看護婦から検査状況を聴かされたが、意識が朦朧としていてはっきりとは覚えていない。付き添った女房には伝えてくれたようである。
30年前の検査と比べるとさほど大きな違いはないが、宿泊をしなくても日帰りで検査ができること、薬剤の入った洗浄液は、以前は2リットルほどのんだが、1リットルと少なめになった。受診者の負担も大いに考慮されていることがわかる。
内視鏡の先端には小形のはさみが付いていて、5ミリ以下のポリープは除去できる。検査といってもポリープは切除される。5ミリ以上になると内視鏡では切除できないため、開腹手術に及ぶこともあるし、再度内視鏡による切除も行われるようである。別機関での切除した組織の分析結果で腫瘍(ポリープ)が悪性であれば処置の仕方は異なる。その結果は2週間後である。
春は天候が安定せず、曇天や雨天で自宅にいることが多くなる。以前より、無料のペーパークラフト素材をパソコンにダウンロードし、印刷し、切り抜いて制作していた。しばらく行っていなかったが、久しぶりに暇ができたので作ることにした。お気に入りは野鳥、中でもハヤブサは気に入っている。カメラマン仲間へのプレゼントに良いと思っていた。
ペーパークラフトの素材は、パソコン検索で、キャノンクリエイティブパーク、ペーパークラフトとキーワードを入れると検索できる。対象としている素材が多く、ほとんどは簡単に制作できる。印刷は、通常は厚手のマット紙を使うが、光沢のある印画紙でもきれいに仕上がる。何度か印刷して作成してみるとカンやコツガよくわかるが、サイズについてはプリンター側の設定を変更すれば、縮小や拡大も可能である。
今回は今まで行っていたエプソンのクリスピアという印画紙A4サイズを2倍のA3サイズに拡大し、ちょうど作品を2倍の大きさにして作成してみると、実物のハヤブサとほぼ同じ大きさに作成することができた(素材の推奨はA4サイズ、実物の1/2スケールである)。すべての素材ができるということは試していないので何とも正確にお伝えできないが、キャノンのハヤブサができたので、他のファイルもサイズを変えて印刷してみるとよい。
作成したものは、棚等に飾るのもよいし、両羽に糸を張って天井から吊るすようにすると、モビールとして楽しむこともできる。ちょっとしたインテリアにもなる。室内に通風があると風によって空を舞っているように見える。殺風景の部屋もモビール一つで雰囲気が変わるのも面白い。
定年後に何か趣味を持つことは、たっぷりとある時間、暇を無駄にしない工夫を必要である。体を動かすのもよいが、雨天の時にはTVばかりを見ているより、何かに取り組んでみるのもよい。制作に要する時間は1~2時間のものから帆船や城郭などは1か月もかかるものもある。出来上がったものは、孫へのプレゼントにもなる。おもちゃ、プラスチック模型、バルサ模型、ジオラマ、エンジン飛行機等この世界も奥が深い。その中に、手軽で安価に楽しめるペーパークラフトに挑戦してみてはいかがであろうか。
ソメイヨシノが満開となり、将に陽気といい、薄曇りの春おぼろ、小中学校を始め、入学・進学時期、新入生は新調したランドセルに、ちょっと大きめの制服姿、新学期を迎え、心躍る日々が生まれる。すでに就職が決まった新入社員も、新たな門出にエールを送りたい。自分にもそのような時期があったことをほろ苦い気持ちで思い出す。日々変化するというか、新しい環境や、同級生、担任の先生、うまくなじむことができるのかどうかの不安に駆られる。初心があったかどうかは覚えていないが、鮮烈な印象があったことはかすかに覚えている。
新年ではなく新年度が始まった。この時期に新年度が誕生したのは、我が国にとって草木が芽吹き、冬の寒さとお別れし、日々暖かくなる。躍動するにふさわしい時候なのである。会計年度の切り替わりで、すでに会計機関からは新年度の経費が示達される。この時期までに予算が決まらなければ、暫定予算を組まなければならず、一手間余分にかかる。幸い今年度は年度内に予算が成立しているので、スムースに運ぶことができる。
新入社員には歓迎会が付き物で、花見を兼ねて夜桜見物に興じることも多い。新入社員が場所取りの役割をもらい、仕事を早仕舞いすることもあった。春の陽気といっても、夜間は冷える日もあり、三寒四温である。先輩から飲まされ、平素と異なる人物模様を発見でき、仕事の話もさることながら、組織の一員への洗礼にはショックが強い場合もある。馬鹿騒ぎして深酒をしている光景は少なくなったが、羽目を外さずに通過儀礼をこなしたい。
最近では正規雇用より非正規雇用の社員が多くなっているため、歓迎会なども少なくなっているのかもしれない。先輩や上司に誘われることも同様で、仕事とプライベートをきっちり分ける傾向が強くなっているようである。自分の時代は組織人を強調しすぎた傾向はあるが、それがなくなるとかえって寂しく思う。酒の席は人間関係を保ち、組織との一体感を醸成してきたように思う。家庭を顧みないのも問題ではあるが、仕事の根幹は共同作業が多かったし、合意形成が古くからの当たり前の行為であり、我が国特有の意志決定プロセスは未だに変わりがない。芸術家や芸能人でもなければ個人プレーは御法度であった。
新年度は一年の計をたてる絶好の機会でもある。正月とは異なる仕事上の計画である。その意味で、前年度の反省にたち、自己評価してみる。弱点を補強し、改善の道筋をつけることが大切であると思われる。