身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

菊名池公園のドングリの木

2010年10月17日 19時16分43秒 | 2-4.菊名池
今、菊名池公園にドングリの木の実(ドングリ)がなっています。
ドングリにも色々な種類があることは、みなさんも知ってらっしゃると思います。
それぞれの木に名前がありますが、写真はコナラという木のドングリです。

写真はコナラのドングリです。
菊名池公園内には、このコナラのほか、クヌギ、シラカシ、スダジイ、マテバシイといったドングリの木が生えています。
池側にある、これらの木のほとんどは1990年代前半に行なわれた菊名池公園全体の大改修の時に、武蔵野の雑木林を復元する目的で植えられたものです。

明治以前は都道府県制度がなく、日本各地は~~国として区分されていました。
武蔵野の雑木林は、国木田独歩の「武蔵野」という小説の中に描かれていますが、菊名池一帯もこの武蔵国でした。

雑木林は里山の林で、クヌギやコナラを主体に色々な木が生えている場所です。
昔は今のように都市ガスや灯油はありませんでしたから、里山の雑木林のクヌギやコナラで炭を作ったり、焚き木を拾ったりして燃料にしていたのです。
それは人間も利用していましたが、色々な小鳥や小動物、草花や昆虫たちも生息する、自然と人とが共存した場所だったのです。

つまり、菊名池公園内で池の周囲にあるコナラやクヌギの生えた一帯は、雑木林復元ゾーンなのです。
1995年ごろの菊名池公園の大改修直後は、2mくらいの苗でドングリはなりませんでした。
それから何年もたち、これらの木も大きく育って、いつのころからかドングリが実るようになったのです。



コナラ


クヌギ


スダジイ


マテバシイ

*コナラは菊名池公園内。それ以外のドングリは菊名池公園外で撮影しました。


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