リアハブのメンテナンス-組み立て
前回までに分解と洗浄を終えたリアハブを組み立てます。前輪同様にハブとフリーだけでなく、ホイール自体もピカピカに磨きました。
洗浄した玉受けとハブのベアリングボール(手前)とフリーのベアリングボール(奥)
フリー内部、ラチェット本体とホイールもピカピカにしました。
まずは、ラチェット本体にラチェットの羽を戻し、リングバネを慎重に嵌め込む作業を行います。羽には向きがあるので間違えない様に。上の写真は分解時のもので、リングバネの引っかかり部分を写したところ。
こちらは洗浄、グリスアップ後の綺麗になった写真。ラチェットの羽とリングバネを元に戻し、フリーのベアリングボールもグリスで所定の位置に張り付けました。ラチェットの上に嵌める4枚のワッシャーも忘れずに取り付けます。
フリー内部にもフリー用のベアリングボールをグリスで乗せていきます。フリー内部には全体的に薄くグリスを塗りました。
ボールを落とさないように、慎重にフリー本体をラチェット部の上に被せていきます。
フリー本体が収まりました。
フリー本体の中に玉受けを戻していきます。ある程度手で締め付けて、その後は外した時同様にハブレンチの合わせ技で。
こんな感じです。写真に撮らなかったので、分解と同じ写真を使ってます。
玉受けを締め付けました。この奥でフリーのベアリングボールを押していると思うので、あまりきつく締めすぎない方が良い気がします。この前の手順(ラチェット本体にワッシャーを4枚かませたところ)で、フリーの玉押しを調整している?と、推測。この玉受けにはハブのベアリングボールを並べていきます。
ベアリングボールをグリスに埋めました。
ゴムコーティングされたパッキンをはめ込みます。
U字型に窪みのあるパーツをはめ込みます。
ここも、乗せるだけでなくしっかりとハマります。
反対側(フリー側)からシャフトを通しました。
ゴムコーティングされたパッキンを嵌めます。
ゴムコーティングされたパッキンは玉受けにしっかり収まり、ハブのベアリングホールに蓋をしました。
ひと回り大きめのゴムコーティングされたパッキンをはめ込みます。
これで玉受け自体も見えなくなりました。フリー側の作業はこれで終了です。
反フリー側の作業に戻ります。玉押しナットを締め込んでいきます。
指で締め付けられる程度に締め込みました。
中心側(写真右手)から、玉押しナット・薄いワッシャー・厚いワッシャー・薄いワッシャー・一番外側の固定ナットの順で戻していきます。最後に、フロントハブと同様に玉押し調整(玉当り調整)を行って作業終了です。玉押し調整についてはコチラの記事「シマノ製フロントハブのメンテナンス-組み立て 」をご覧下さい。
フリー側は防水と異物混入防止の為、グリスを満タンに充填。
せっかくなので、外側もピカピカに磨きました。
これで前後輪のハブメンテナンスが終わりました。ホイール自体も綺麗になったし、なんだかとてもスキルアップした気がしたし、良い経験となりました。
過去記事 リアハブのメンテナンス-分解
過去記事 フロントハブのメンテナンス-組み立て
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