古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

フレームリペイント 其の二(リン酸処理)

2013-02-19 21:28:39 | フレームリペイント

フレームリペイント 其の二(リン酸処理)

錆落としに2週間程かけてしまいましたので、気を付けていたものの錆が出ている可能性があり、プラサフ工程に入る前に全体的にリン酸処理をしておく事にしました。本当はメタルレディなる製品を使ってリン酸亜鉛処理するのがベターみたいですが、メタルレディがすぐに手に入らなそうだったので、近所のホームセンターで入手したリン酸系の錆落としをフレーム全体に使いました。

全体写真では分かりずらいですが、フレーム全体に錆落としを塗っています。

今回使ったのはアトムという会社の「おち太郎」なるもの。80ml入りで580円でした。今回フレーム1本行うのに、1/3程使用しました。錆落とし作業で度々使用したソフト99の錆落としと基本的には同じ様なものと思いますが、こちらは粘度が無くサラサラで、広範囲に使用し易い感じ。

成分表示には「リン酸系」とざっくり書かれているだけ…。ソフト99の錆落としはリン酸と鏡面活性剤って書いてありました。

作業に入る前にドライヤーで温めてから行っています。この方法が正しいのかわかりませんが、メタルレディを使用した「リン酸亜鉛処理」の施工方法では素材を温めると書いてあったので行っています。

施工中のアップ写真です。苦労した錆除去ですが、時間をかけている間に再発している錆なんかは見つけきれませんので、錆落とし後に全体をリン酸処理しておくと精神衛生的に良い気がします。リン酸は字の通り「酸」なので、肌に触れたり、目に入ったりしない様、充分に注意しながら作業します。

リン酸処理(本当はリン酸亜鉛処理がベター)の、調べた限りでの施工方法は以下の通り。

1.錆を落とす。(私はまとまって時間が取れず、2週間かかりました)

2.脱脂(アルカリ洗剤での洗浄)する。

3.水洗いし、アルカリ洗剤を綺麗に洗い流す。

4.加工物を温める。(熱湯をかけたり、ドライヤーを使用する。)

5.リン酸処理を行う。(本当はリン酸亜鉛処理)※全体に処理剤を塗布し15分~30分放置。途中乾かない様に何度か繰り返す。

6.洗浄(中性洗剤)する。中性洗剤とたっぷりの水でしっかり洗い流す。

7.温める。沸騰したお湯をかけて加工物を一通り温める。

8.ドライヤーなどを使い水分をしっかり乾燥させる。

9.乾燥後、なるべく早く塗装を行う。

以上。



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