古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

古いリムセメントの除去

2014-01-20 06:52:46 | メンテナンス

中古チューブラーホイールの整備です。とても古いホイールなので、新しくタイヤを貼る前に古いリムセメントを完全除去します。古いリムセメントの除去は今回が2回目。最初にやった時も年代物のホイールで、固まったリムセメントに四苦八苦したところで辿り着いたアイテムが「スケルトン」という塗装用の強力剥離剤。

古いフレームの塗り替えをした際にも使った事がある強力な塗料剥離剤ですが、フレームの時はホームセンターで売っていた「地球に優しい何ちゃら…」とかっていう剥離剤で落とせなかった塗装を簡単に落とす事が出来ました。とても強力なので身体に付いたり必要な場所以外に垂らさない様、とても注意して作業します。ホームセンターでは見た事が無く、私は近所の塗料専門店で買いました。お店のおばちゃんが言うには「スケルトン」には2種類あって、軽めのやつと強めのやつとのこと。軽めの方は下地が木材なんかでも使えて、強めの方が金属用。この強めの方は長時間塗りっぱなしにしておくと下地の金属が変色するらしいので、間違いなく素材への攻撃性がありそうです。

リムのステッカー類には一応マスキングテープで養生しますが、効果があるかは分からないので不要なところには垂らさないように慎重に作業を行うことが一番。

 

このホイールのハブは貴重なSUNTOUR Sprint シールドハブ。試していませんが、うっかりプリント部分にスケルトンを垂らしてしまったら、消えてしまうかもしれません。

刷毛などで目当ての場所にスケルトンを塗っていきます。塗り始めて10分程でガチガチだったリムセメントがふやけてきますので、適当なところで柔らかくなったリムセメントを取り除きます(一度で浸透しきれない場所は何度か重ね塗りします)。スケルトンは固まったリムセメントに吸い取られていくイメージですので、厚みのあるところはより多くのスケルトンを必要とし、一度で全部は剥がれません。いずれにせよ長時間塗りっぱなしはリム自体にダメージがありそうで嫌なので、一度に広い範囲は行わず、少しずつ作業を進めていきます。

ヘラで取りきれない分は、水をかけながら真鍮ブラシでゴシゴシ擦ると綺麗に洗い流せます。

1.スケルトンを塗る。
2.浸透させる(10分)。リムセメントが厚めの所は何度か塗ってより浸み込ませる。
3.柔らかくなったリムセメントをヘラなどで剥がす。
4.真鍮ブラシや歯ブラシで擦りながら水で良く洗い流す。

この4つの工程を1本のホイールにつき4~5回に分けて行います。ガチガチに固まったリムセメントを必死に削り取るよりは随分楽に綺麗にすることが出来ます。勿論、スケルトンによるリムへのダメージについては自己責任となりますが。

前後共、充分綺麗になりました。

このあと振れ取りとセンター出し、ハブのメンテナンスを行ってからタイヤを貼ります。最近はチューブラーテープが主流の様ですが、私はリムセメントを使おうと思っています。



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