通勤車BADBOY。ホイールは前後36HのMTB用でディスクブレーキにも対応するタイプ。長年使っているのでリムは摩耗しているけど耐久性は非常に高そうでまだまだ使えると思う。ですがキャリアやカゴを付けて重くなった事もあって、ロード用ホイールを使ってみることにしました。
WH-RS21。既に廃盤ですが廉価級としては高評価のロード用ホイール。元が元だけにWH-R501でも十分で悩むところでしたが、双方に予算設定して先に買えたのがこちらでした。多少なりともスポークが多い方が良いかなとも思いましたが、R501との比較なら首折れとストレートの違いもあるし、耐久性はそれほど変わらないかなって判断。
RS21はUSEDですがハブの当たりが出ていない位の良品。悪癖のヒビ割れがあって使えるか分かりませんが、9分山のPRO4とAIRSTOPのチューブ付きで一万円程。
RS-21の重量測定。フロント、813g(クイック無/リムテープ含)。
リア、1077g(クイック無/リムテープ含)。前後で1890g。シマノのリムテープは前後で30g位らしいので1860gというところでしょうか。公称値が1850gなのでほぼカタログ通り。
ここからが本題。
新しいホイールをリアエンド135mmに対応させなければいけません。必要なのは135mm用のハブ軸と5mm分のスペーサー。
スペーサーは専用品もありますが、とりあえず在庫から使えそうな物を探します。
後ハブ軸の直径は10mm(普通、前輪は9mm)。4.5mmのロックナットと0.5mmのスペーサーがあったので今回はこれで。スペーサーの入れ方には二通りあって、チェーンラインを動かす方法と動かさない方法。ホイールのセンターを動かす方法と動かさない方法とも言います。
どちらも一長一短です。 シャフトが5mm長くなる訳ですから、その隙間をどう埋めるかという話。スプロケットの位置を動かさないなら、反フリー側に5mmのスペーサーを入れます。この方法だとリアディレイラーの調整は不要ですが、リムが右寄りになるのでホイールのセンターを2.5mm反フリー側に動かす必要があります。スポークの左右テンション差が減るというメリットもありますが、突き詰めればベアリングの位置関係とか構造面も考えるべきで思考的には深追いしないほうが良い。
もう一つが、フリー側と反フリー側にそれぞれ2.5mmのスペーサーを入れる方法。これですとホイールのセンターは変わらないのでホイール組に馴染みがなくてもやり易い。ただしスプロケットの位置が2.5mm内に入るのでリアディレイラーの再調整が必要で、リアディレイラーが2.5mm分内側に動かせるのが前提となります。チェーンラインもリアが内に入るので少なからず変則に影響はあって、そういったところで理解と妥協が必要になります。
BADBOYはBBシェルに古傷がある関係で少しだけクランクが外にあって、これ以上チェーンラインを動かしたくないという理由から反フリー側5mmの方法を選択。ただ、使っているリアディレイラーの稼動域はロー側に余裕はなくて、結果的には一択でした。
取り外した130mm用のハブ軸。
写真(上)の上が130mm用で下が新たに用意した135mm用。どちらも左側がフリー側になりますが、フリー側は一部ネジになっていない部分があって、向きがあるという事になります。
グリスを沢山塗って、ネジ山全体にグリスを回らせるために一度ネジを通しておきます。
追加する4.5mm厚のロックナット。ネジなのでハブの玉当たり調整はここで行いました。
更に0.5mmのスペーサーを追加。これで標準の130mm+5mmの厚みを確保できました。
元から付属しているカラーとロックナットを取り付けてリアエンド幅135mm化の作業は終了。この後はホイールのセンターを動かしていきますが、長くなるので後編に続きます。