リアハブとボスフリーの分解洗浄 其の1
レストア中のランドナーにはサンツアーのパーフェクトという5速のボスフリーが付いています。広く一般的に使われていた、とてもメジャーなやつ。
タイヤは新品のパナレーサー650Aを装着済み。
SunTour Perfectの文字。
ボスフリーを取り外すためのフリー抜きが無いので、ホイールに付けたまま作業します。最初にカニ目レンチでフリーの蓋を外しますが、外れない際にはポンチなどで叩いて緩めます。このボスフリーは比較的容易に外れてしまいました。※ここは逆ネジです。
フリーの蓋が外れました。蓋を外すとすぐにフリーのベアリングボールが見えます。この蓋はフリーのベアリングの玉押しになっています。
この状態でギア歯の方はまとめて引き抜けますが、裏側にも沢山のボールが収まっているので、下で受けておかないとバラバラと落ちてきます。
ギア歯が一式外れました。
逆側からハブの玉押しを外していきます。今回はボスフリー中心部を外せなかったので都合上こちら側から作業しますが、ボスフリー本体を先に外してしまえは順番はどちらでも良い感じでしょうか。
一番上のロックナットを外します。
外したロックナットの内側。
シャフトの溝に凸が噛合うように凸のあるアルミ製のワッシャーを2枚取り外します。写真(上)は1枚目。
2枚目。
最後に玉押しを取り外します。ベアリングボールが見えてきました。
掃除するにあたって、ベアリングボールを隠している「蓋」を取り外したいのですが、固まったグリスが隙間に入っていてなかなか外れません。マイナスドライバーなんかでこじるとあっという間に曲がってしまう位ヤワなので慎重に取り外します。
シャフトを抜きました。前輪と一緒で、大きなボールが片側9個ずつ入っていました。
前輪同様にチョコレート状態ですが、一応粘度は残ってました。
ホイールに残されたままの中心部。
綺麗に磨きました。ラチェットの爪は引っ掛けている針金を軽くずらしてあげるとすぐに上から引き上げることが出来ます。凸のあるワッシャーはラチェットの爪を押さえていたものですが、コレともう一枚入っていた薄いワッシャーでフリーの玉押し具合が調整しています。
二爪のタイプのフリー抜きを購入して、結局外しました(-_-)
フリー本体の爪を取り外す部分に蓋をするように乗せるワッシャー。これと、もう一枚薄いワッシャーがこの上に乗ります。この2枚のワッシャーでフリーの玉押し調整を行っています。これで後輪の分解は終わりです。