古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

シマノボスフリー MF-Z012 組立

2014-03-20 06:13:50 | ボスフリー

分解と洗浄を終えたシマノ製のボスフリーMF-Z012。元通りに組み立てて行きます。

歯は消耗していなかったので当分使えそうですが、分解時に玉押しのスペーサーを一枚破損してしまいました。紙が破れるように破損したのは極薄のスペーサーですが、とりあえずそのまま組んでみます。

ボスフリー本体。フリーのベアリングボールは上(外)が31個、下(内)が40個の合計71個です。

ロー側四枚のギアにはそれぞれ歯数を示す数字と進行方向の矢印、INDEXの文字が刻まれています。

トップ側二枚。ネジになっているのはトップ一枚のみ。

ラチェットの羽を押さえるバネが回転しないように溝を押し潰していて、あまり丁寧とは言えない作りに見えます。

ラチェットの羽を取り付け、羽にある溝のラインと合わせてフリー本体を一周している溝にバネ(ステンレスのリング)を嵌めます。バネを嵌めるとラチェットの羽が開きます。

グリスを塗ってボールを乗せました。金属のスペーサーを忘れずに戻します。このスペーサーはラチェットの羽を押さえる役割と、フリーの玉押し調整を兼ねています。

慎重にフリー外側部分を被せ、最後に蓋(玉押し)を取り付けます。ボスフリーの蓋は逆ネジなので左に回すと締まります。蓋の脱落トラブルを防ぐ為、外したときと同じように先を丸めたポンチをあててハンマーで軽く叩き、増し締めを行います。この「増し締め」は、ボスフリーをホイールに取り付けた状態で行なった方が作業し易いです。叩き過ぎると蓋や内部のスペーサーを破損しますので程々に。

完成です。

とても綺麗になりましたが、少し回転が重い。破れてしまった一番薄いスペーサーを抜いた事が影響しているかもしれませんが、フリーには多少ガタを感じますし、玉押しがキツ過ぎるというよりはグリスの硬さが原因な印象かな。

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「シマノボスフリー MF-Z012 組立(続き)」



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