古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

DURA-ACE WH-7801SL (リアハブの組み付け)

2014-01-07 06:24:29 | 完組ホイール

長くなりましたが、WH-7801SL 前後ハブのメンテナンス最終回。分解・洗浄したリアハブを組み付けていきます。

ホイール側も綺麗にしました。

洗浄したリアハブ部品。

反フリー側から作業を行います。まずはカップ内にグリスを塗ります。

グリスを塗ったボールリテーナーを収めます。

カップに収めたボールリテーナーの上にもグリスを乗せます。

ボールリテーナーの上にパッキンを嵌め込みます。ここはカチッと嵌ります。

パッキンが収まりました。この状態で次はフリー側の作業へ。

フリー側です。こちらもカップにグリスを塗ります。カップ部は多目に、基本的に金属部分は裸にならないように、その他の場所にもグリスを薄く塗っておきます。

ボールリテーナーを乗せてグリスを足した後、その上にパッキンが入ります。写真(上)の方向が正しい向き。このパッキンはボールリテーナーの上、ラチェットのギザギザ(溝)の下の隙間に端が入るように収めます。

ボールリテーナーの上、ラチェットの溝の下にパッキンが入りました。

フリーのラチェットが収まるギザギザの溝にもグリスを塗ります。シマノからはフリー用のグリスが出ていますが、今回はハブにも柔らかめな印象のフィニッシュライン セラミックグリスを使っていますので、ここにも同じグリスを使いました。

フリーの下に入るパッキンを入れます。写真の向きが正しい方向です。このパッキンは「カチッ」というよりは、「グイーッ」っと圧入する様に入ります。

フリー側からグリスアップした軸棒を通します。

続いてフリーを取り付けていきます。まずはフリーのラチェット部分にグリスを塗ります。

フリーを取り付けました。ココは嵌めるだけですが、クルクル回してラチェットの動きなんかを確かめます。

ラチェットがしっかり機能しているのを確認したら、フリー固定ナットを取り付け、外した際と同じ要領で軸棒の左右にアーレンキーを入れてフリーを固定します。ここは逆ネジです。

フリーを固定したら、反フリー側の作業に戻り、玉押しを取り付けます。

玉押しの上には薄いワッシャーが一枚乗ります。

一番外側のナットを取り付け、玉当たり調整を行って固定します。以上でリアハブの作業も終了です。

構造がシンプルなハブのオーバーホールは何度か行いましたが、今回行ったDURA-ACEのハブはとても複雑な構造で、精度も非常に高いと感じました。回転も素晴らしく、ヌルーっというかスルーっというか、とにかく滑らかです。

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