長くなりましたが、WH-7801SL 前後ハブのメンテナンス最終回。分解・洗浄したリアハブを組み付けていきます。
ホイール側も綺麗にしました。
洗浄したリアハブ部品。
反フリー側から作業を行います。まずはカップ内にグリスを塗ります。
グリスを塗ったボールリテーナーを収めます。
カップに収めたボールリテーナーの上にもグリスを乗せます。
ボールリテーナーの上にパッキンを嵌め込みます。ここはカチッと嵌ります。
パッキンが収まりました。この状態で次はフリー側の作業へ。
フリー側です。こちらもカップにグリスを塗ります。カップ部は多目に、基本的に金属部分は裸にならないように、その他の場所にもグリスを薄く塗っておきます。
ボールリテーナーを乗せてグリスを足した後、その上にパッキンが入ります。写真(上)の方向が正しい向き。このパッキンはボールリテーナーの上、ラチェットのギザギザ(溝)の下の隙間に端が入るように収めます。
ボールリテーナーの上、ラチェットの溝の下にパッキンが入りました。
フリーのラチェットが収まるギザギザの溝にもグリスを塗ります。シマノからはフリー用のグリスが出ていますが、今回はハブにも柔らかめな印象のフィニッシュライン セラミックグリスを使っていますので、ここにも同じグリスを使いました。
フリーの下に入るパッキンを入れます。写真の向きが正しい方向です。このパッキンは「カチッ」というよりは、「グイーッ」っと圧入する様に入ります。
フリー側からグリスアップした軸棒を通します。
続いてフリーを取り付けていきます。まずはフリーのラチェット部分にグリスを塗ります。
フリーを取り付けました。ココは嵌めるだけですが、クルクル回してラチェットの動きなんかを確かめます。
ラチェットがしっかり機能しているのを確認したら、フリー固定ナットを取り付け、外した際と同じ要領で軸棒の左右にアーレンキーを入れてフリーを固定します。ここは逆ネジです。
フリーを固定したら、反フリー側の作業に戻り、玉押しを取り付けます。
玉押しの上には薄いワッシャーが一枚乗ります。
一番外側のナットを取り付け、玉当たり調整を行って固定します。以上でリアハブの作業も終了です。
構造がシンプルなハブのオーバーホールは何度か行いましたが、今回行ったDURA-ACEのハブはとても複雑な構造で、精度も非常に高いと感じました。回転も素晴らしく、ヌルーっというかスルーっというか、とにかく滑らかです。
関連記事
「 DURA-ACE WH-7801SL (フロントハブの分解)」
「 DURA-ACE WH-7801SL (フロントハブの組み付け)」
「 DURA-ACE WH-7801SL (リアハブの分解)」