塗装に出していたランドナーが帰還。
2000年に入ってからのゼファー(東京サイクリングセンター)ですが、TOEIなどではありません。「THC」+3桁の数字ってシンプルな車体番号からはChina製DAVOSとも違うかもしれないけど良く分らない。殆ど乗られてないであろうキレイな車体でしたが、一応自分で乗るつもりで塗り直しました。今日はとりあえずチャチャッとハブのメンテだけしてロードで出掛けようって予定していましたが、予想外の状況でジックリ調整する事に…。
コンポは7800DURA‐ACEで現代仕様。ハブもHB‐7800ですが、ご覧のとおり外も中もキレイキレイ♪
ハブの回転は良好。当たりの出具合いはまだ初期の固さがある印象で、あまり弄らず拭き取る程度でグリスアップ。ボールだけはディグリーザーで洗浄。
折角バラしているので、フリーボディーも綺麗に。7800のフリーは10速専用のアルミボディー。両サイドにアーレンキーを差し込み、フリー側に付いているロックナットを回せばフリーボディー本体が外れます。ちなみにココは逆ネジです。
フリーボディーが外れました。
ランドナー用なので回転は然程気にせず、DURAグリスをモリモリ。で、サクッとメンテ完了の予定でしたが、組み上がって回してみると「ヒュー」って鳴き声が僅かに聞えます。まぁまぁ大きな音じゃないし、馴染めば消えるかなって思いましたが、フレームに取り付けて勢い良く回してみると…、アレアレ?結構良い音を奏でマス(汗;
何が鳴いているのか調べてみると、フリーボディー本体に仕込まれているシールドベアリング付近と判明。ウーン困った、何だろう。
あまり弄りたくありませんでしたが、無音整備がベストと考えているので不快な音を聞きながら乗りたくない。とりあえず見えてる方のシールドベアリングの蓋を外し、ディグリーサーを使って古いグリスを除去。新しいグリスを入れて様子を見ようと思いました。ところが、このシールドベアリングなるものは裏側には蓋がついておらず、安易に使用したディグリーザーは奥側にも仕込まれているであろうシールドベアリングのグリスにも影響与えたと思われます。気を取り直して極小箇所用に作ったグリス注入器でフリーボディー内をグリスで満たす作戦を慣行。
奥までノズルを差し込み、フリーボディー内をグリスで満たしていきます。これで奥にも仕込まれているであろうシールドベアリング内は新しいグリスで満たされたハズ。結果、気になっていた鳴き声はしっかり消失したものの、固いと評判のDURAグリスでフリーボディー内を満たしてしまった為か回転がやたらと重くなってしまいました(ーー;)
気を取り直して再度ディグリーザーを大量投入、続いて灯油ジャブジャブも行って、充填したDURAグリスをいったんキレイに洗い流します。
カラッカラになったフリーボディーは、とにかく動きがスムーズでした(笑)
結局DURAグリスより随分柔らかいフィニッシュラインのセラミックグリスを使用。本当はシマノ指定のフリー用グリスが良いのかなぁとは思いますが、無いので。
外側のシールドベアリングの隙間から奥のシールドベアリング裏側を狙ってグリスを打ちます。当然全く見えないので感覚が頼り。一箇所ずつ作業して全周を終えたら、回してみて感触を確認します。DURAグリスより柔らかいとはいえ、やはりフリー内を満たしてしまうと動きが重くなりそうなので入れ過ぎない様に、肝心のシールドベアリングはグリスで満たされるように。
何とか良い感触を得る事が出来て作業終了。表の方は、見えるところなので普通にグリスアップ。コッチは楽です(゜-゜)
シールドベアリングの蓋を嵌めて作業終了。
四苦八苦しましたが、何とかなりました。まぁまず大丈夫だと思いますし、予想外の作業でこのフリーボディーが少し理解出来た気がします(._.)
シールドベアリングにはグリスを入れましたが、ラチェット部分はそれ位柔らかくても良いかもしれないですね。
車種や求める状況によって使い分けても良さそうデス。こだわるとキリが無いですね(笑)