フルクラムレーシングゼロ コンペティオーネC17 リアハブのメンテナンス。分解洗浄したパーツ類の組み付け。
リアハブの部品一式。補修部品としてはハブ胴に圧入されているボールレースもありますが、通常のメンテはここまで。
本来CULTハブはグリス不要でOILを少量挿しますが、私はグリスを使って組むので金属部分に薄くグリスを塗りました。
ボールとボールレースにも薄くグリスを塗って、カップに収めてからグリスを緩める目的で少量のOILを挿しました。
シールを嵌め込みます。裏面の写真を撮りませんでしたが、金属ベースにゴムを貼っている良くあるタイプです。なので、むやみに一カ所に力を加えるとすぐ曲がると思います。
フリー側、フリーのラチェットの溝。普通にグリスが必要な場所ですが、グリスがハブ内に流れるのと、入れ過ぎはフリーの爪の動きが悪くなるので薄く塗る程度に。
フリー本体にもグリスを塗ります。その後で爪の部分にOILを使って緩めました。
フリー側のコーン(玉押し)は表裏両面にグリスを塗って…
シャフトに取り付けます。
フリー側からシャフトを通しました。
続いて反フリー側の組み付け。こちらのコーンも表裏両面に少量のグリス。
シャフトに通します。
コーンをしっかり押し込んだら、割の入ったアルミ製のスリープを入れます。ここも固着するのでグリスを使います。
玉当たり調整用のナットを取り付け。この時点ではまだ仮締めで未調整です。
ロックナットを取り付け。
玉当たり調整用のナットで玉当たりの調整を行います。ココの調整はレンチを使う一般的なカップアンドコーンよりも圧倒的に調整し易い。
フリー本体を嵌め込む前に、シャフト全体、特にフリーのシールドベアリングが治まる二カ所にグリスを塗ります。
フリー本体を嵌め込みました。
アルミ製のカラーを入れて…
ロックナットを締め付け。※逆ネジです。
組み上がった後で、フリーの内側など、なるべく油や埃を呼ばないようにディグリーザーを染み込ませた綿棒で綺麗に拭き上げました。これで前後輪共にハブのメンテナンスは終了です。