北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

Guglielmo da Volpiano ( ヴォルピアーノの聖ウィリアム ) その4

2021-12-27 12:46:11 | 日記

 

サクラ・ディ・サン・ミケーレ( Sacra di San Michele )修道院の Google Map  

衛星写真の右上(北東)が、ちょうど、雲か山の影にかかってしまっています、、、。

 

 

 

 

   その サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院 の平面図

 (上が北になるように90°右に回転させてあります)


 

 

   なんとも不思議な平面図で、MRI か CT の断層画像みたいな平面図

(あとから出てくる聖堂の床のレベルではなくて、もっと下のレベル

    か、それとも、もっと古い時代の 増改築を繰り返したプラン ? を

    ダブらせて描いてあるのか ? ちょっと判りません、、、。)

 

 


    同じく、参道 ? を含む サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院 の配置図。











  これは、たぶん、北イタリアの別の場所に作った、映画の撮影用のセット

 

 



そのセットの平面図だと思うんですけど、、、。塔みたいな図書室が、やたらとデカイ、、、。




          まるで、映画の各々のシーンの為の建物が、撮影所のスタジオのように

          整然と修道院の周囲に並んでいる、これもまた不思議な平面図、、、。

 



でも、映画のスクリーンだと、こうなる、、、。小さくてはアカンのです、、、。








迷路のような図書室の平面図。大文字のアルファベットは、

何を意味しているのかな、、、? 本の表紙と微妙に違う、、、。








映画の最後のほう、その迷路のような図書室のシーン。





 



           Guglielmo da Volpiano ( ヴォルピアーノの聖ウィリアム ) その5につづく
  

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Guglielmo da Volpiano ( ヴォルピアーノの聖ウィリアム ) その3

2021-12-27 09:56:46 | 日記



平凡社ライブラリー  林達夫+久野収

『思想のドラマトゥルギー』(1974 年)







その巻末、池澤夏樹さんの解説『陽気な哲学者』(1993 年)にこうあります、、、。



   (前略)


  例を挙げよう。この本(註:『思想のドラマトゥルギー』)の308ページあたりに

 喜劇論がある。この話題の展開ぶりを見てみる。始まりは柳田国男の笑い論は上品

 な笑いだけを対象としていて、俗の笑いが脱落しているという、林がかつて書いた

 批判の文章。柳田が性の問題を無視したことによってせっかく開いた民俗学の視野を

 狭めたことは今では常識と言ってよい (柳田のこの点に対する最も雄弁でしかも

 具体的な批判が、宮本常一の 『土佐源氏』である)。


   (中略)
 

 ぼくは何度か林さんに会うという幸運に恵まれ、その優しくて、しなやかで、しかも

 おそるべき博学に裏打ちされた談話の楽しさを身をもって味わっている。この世に生ま

 れて幸運は少なくなかったが、これは別格。そして、もしも今も林さんがご存命で、

 たまたまこの久野さんと林さんの対談の場に陪席できたとしたら、そして林さんが前と

 同じように五十歳も年下のぼくなどの言うことも聞いてくれたとしたら、ここでは

 ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』という長い小説のことを口にしたと思う。なんと

 言ってもこの小説は中世の修道院を舞台にしており、カトリックの教養や、異端審問や、

 修道院の日常生活や、珍しい殺人の方法を語る果てに、アリストテレスの失われた喜劇論

 という、あまりにも林達夫的なテーマを中心に据えているのだ。そう、すべての基礎には

 笑いがある。あるべきなのだ。



   (後略)




ウンベルト・エーコ(Umberto Eco)さんの 小説

『薔薇の名前(Il nome della rosa)』(1980年)









映画版の予告編。主役は ショーン・コネリー( Sean Connery)さん。








サクラ・ディ・サン・ミケーレ( Sacra di San Michele )修道院は、小説

『薔薇の名前(Il nome della rosa)』に出てくる修道院のモデルなのです。












                    Guglielmo da Volpiano ( ヴォルピアーノの聖ウィリアム ) その4につづく




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