Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

大学1年生のときの読書

2010-08-26 23:38:10 | 文学
引き出しの中をごぞごそやっていたら、大学1年生のときに書いた、読書計画メモが見つかりました。せっかくですのでここにそのまま書き写しておきます。

文学の冒険(15巻)
ミッシェル・トゥルニエ(仏)メテオール(気象)
クルト・クーゼンベルク(独)壜の中の世界
スタニスワフ・レム(ポーランド)完全な真空
(イヴァン・ヴィスコチル(チェコスロバキア)そうはいっても飛ぶのはやさしい)
☆カリンティ

イサベル・アジェンデ(チリ)精霊たちの家
(ブラウリオ・アレナス(チリ)パースの城)
レイナルド・アレナス(キューバ)めくるめく世界
J・L・ボルヘス(アルゼンチン)永遠の薔薇・鉄の貨幣

フォークナー

百年


ロートレアモン
マルドロール

不在のキシ

カルヴィーノ
「まっぷたつの子爵」
「見えない都市」「宿命の交わる城」
「冬の夜ひとりの旅人が」

インド夜想曲

更に紙の裏側には、「柴田すいせん スチュワート・ダイベック「シカゴ育ち」」や、ブロツキー、ベケット、イヨネスコ、アンドレーエフ、シメリョフらの名前が。
ふふ~む、この頃はすごい読書熱だったんですねえ。まあ、このうち実際に読んでいるのは半分程度のような気もしますが、ていうかクルト・クーゼンベルクなんて人いましたっけ、という感じなんですが、まあ当時はこの作家の本を読んでやろうと本気で考えていたようですな。たぶん「壜の中の世界」という題名に惹かれたんでしょうね。

やれやれ。19歳の読書計画にしては随分と渋い本が並んでいるように思いますが、典型的な文学青年だったんですねえ。先輩から一挙に文学の知識を吸収して、これから自分もどんどん読んでいってやるぞ、という気概に満ち溢れていた頃。これらの読書と並行して、ロシア文学を読んでいたので、当時は読書以外何もしてなかったんでしょうねえ。ある意味幸せな時代だ。読書のし過ぎで頭の回転が極端にのろくなっていたのを思い出します。

翻って今、ぼくはこれほど何かに熱中できるだろうか。当時の情熱をもう一度取り戻したいものだ。

本当に悲しい

2010-08-26 00:14:41 | アニメーション
だめだ、さっき訃報について書きましたけど、まだ今 敏監督の死を受け入れられません。こんなにも監督の存在が自分にとって大事だったなんて、監督が死ぬまで気が付きませんでした。なんてぼくは愚かなんだろう。

監督の最後の日記を先ほど読ませていただきました。まじで涙が出てきました。ああ、監督・今敏としてだけではなく、人間・今敏としても、その死が悲しい。ご両親や奥さんの嘆きはいかばかりか。

遺作となった『夢みる機械』、必ず観ます。どうか完成されてほしい。

チーム新海のツイートをいま読みましたけど、最初は誤報かと疑っていた人ももう真実を知ってしまったのですね。新海誠は、今敏のアニメーションは一つのジャンルだった、と言いましたが、本当にそうかもしれない。

あああああ。慟哭の叫びをどこへ向けて放てばいいのか。お願いだから、誰か、これが虚構だと言ってくれ。今敏の世界のように。